初任者教員の1年目を乗り越える心の持ち方、考え方

小学校教諭

 ゴールデンウィークも後半、連休明けからの仕事に向けて「ストック」を貯め始めた方も方も多いのではないでしょうか?

 私は教員になってから五年目を迎えました。正直に申し上げると、今現在は仕事を辛いと思っていません。「Work as life」の考えで教員の仕事も、プライベートな時間も明確に分けずにいても楽しいと思える日々を歩んでいます。

 ところが1年目、2年目まではそういう日々ではありませんでした。夜8時すぎに帰り、自宅に帰るなりベッドに倒れこみ明日を迎えるのが嫌で嫌でたまらないような日々を過ごしていました。誤解のないように申し上げると、私の学級は荒れている訳でもなく、学年団の先生方も非常に温かい、一見すると何も悩みがないように見え居ていたことでしょう。

 今日は、初任者の先生方に向けて「私はこう乗り越えた」という経験談をお届けします。

『教師の仕事の本質』を考え抜くことから逃げてはならない

 最初から辛辣なことを書いているような気がしますが、以下に記入していくことはすべてこの派生となる考え方です。みなさんは採用試験の合格発表の後にどんなご自身の姿を想像されていたでしょうか?

  • 中間休みや昼休みに子ども達とグラウンドで思いっきり遊んでいる場面
  • 授業中、ご自身の問いかけに活発に手を挙げている場面
  • 悩み事の相談にのり、涙を流す子ども達に温かく接している場面

私はこんな場面を思い描いて教員になりました。そしてそのまま、これ以上の自分の「教師としての在り方」を深く考えぬまま、2年目までを過ごしていました。これらは教師としての遣り甲斐を感じる場面ではありますが、本質から派生した枝葉の部分であると今では認識しています。

逆算していく考え方「必要」と「不要」を見極めろ!

 初任の皆さんは事務所研修や管理職、諸先輩方から多方面でご指導を受けていらっしゃることでしょう。中には「若手は朝早くに出勤するもんだ」「遅くまでやっているのが良い教員だ」などという時代錯誤甚だしい先輩がいる環境に身を置かれている方もいらっしゃるかもしれません。

 私たちの仕事の本質、本懐は「目の前の子ども一人一人の学びをデザインし、成長を最大化すること」だと私は考えています。このために必要な仕事はフルスロットルでやっていくいくべきです。例えば、教材研究や授業研究です。形式的な、人に見せるだけの授業研究は必要ありませんよね。年に一回だけ見せる授業にエネルギーを注ぐなんてあってはなりません。そんな所にエネルギーを費やすより、日々の授業を大切にしていきましょう。

「どのように学ばせたいか」まで考えることで授業は変わる

明日の社会では都道府県の勉強をやろう!学習指導要領では47都道府県の名称と位置を学習すれば良かったんだよな~…

 過去の私です。このように押さえたい内容と授業の中身は検討していたのですが、「どのように子ども達に学ばせるか」を検討していませんでした。行き当たりばったりの指導になり、授業のスピードが落ちます。すると、子ども達は授業とは違う方向に興味が反れてしまいます。この場合は、カルタ形式でやっても、小テスト形式でやっても、問題作り型でやっても良いでしょう。とにかく、何を指導するかだけでなく、どのように指導するかまで視野に入れた教材研究をすると良いです。こんな当たり前のことが二年目までできていなかったのですから、ひどい教師ですね(冷汗)

職員室でがんばらない、先生方の目を気にしない

最近のtwitterで印象に残った先生の投稿。良い関係性が垣間見えるような投稿です。当たり前ですが、こんな風に普段からコミュニケーションを取ることで円滑に物事を運べるようになります。

管理職の先生も素敵ですよね。特に初任者の先生は貴重な朝の時間、または放課後の時間も、できるだけ子ども達のための時間に当ててください。職員室の中のことは、級外の先生や中堅ベテランの先生にお任せして「まずは自分のこと」で良いのです。余裕が出てきた時にちょこっとお礼の言葉を言ったり、話したりする、職員室で気を使いすぎると大抵、教師の仕事が嫌になってきますので。

子どもの成長につながらない仕事は徹底的に「終わらせろ」

 教員文化でありがちなのが、言葉や体裁に必要以上にこだわるところです。例えば学級経営案。数時間かけて美辞麗句を並べたところで、子どもの成長につながりますか?一切繋がりませんよね。学校にはそういう「終わらせるべき」仕事が埋もれるほどあります。放課後に職員室に帰ってくると

まつおさん
まつおさん

あれ、この前も提出したのに提出しなきゃならないものがあがってるよ…何だよこれ、嫌がらせかよ…

なんてこともあります。大事なのはそういったものに時間を使わずに、即座に終わらせること

もう一度言いますが、そういったものは、「どうでもいい書類」である場合がほとんどです。秒速で終わらせましょう。教科書見ながら明日の授業を考える方がずっと大事です。

自分の見え方を意識すべし「セルフプロデュース」

 子ども達にとって担任の先生がどう見えているか、この意識を持つことは大切だと思います。子ども達にとって魅力的で信頼できる先生だったら良いですよね。昔でこそ教師は聖職者と呼ばれて画一的な教師像があったかもしれませんが、最近はそんなことありません。教師も個性を発揮して良い時代です。

 何か一つ得意なことを持ち、子ども達に披露したり一緒に楽しんだりするとぐっと心の距離が近まります。

 私は「映像作成」が趣味であり得意です。賛否両論あると思いますが、子ども達の写真や動画を簡単にまとめてお楽しみ会や授業参観後の保護者会でお見せすることもあります。すると、子ども達や保護者の方からは、「まつお先生」がレベルアップして「パソコンが得意なまつお先生」になっていきます。

 こんな風に、自分のバージョンをどんどん更新していくように魅せることも学級経営を楽にする一つの方法かもしれません。スポーツでも、音楽でも何でも良いので、おすすめです。特に初任者さんはそういうことで心を掴むと、子ども達は面白がって寄ってきますので心的距離をぐっと縮める絶好の機会になりますよ。

 セルフプロデュースをする目的は、「子ども達(保護者)との信頼関係の構築」です。個性が見える先生、指導方針や心持ちが分かる先生の方が安心できますよね。五月の中旬に、信頼関係が構築できていればこれから一年間を駆け抜けていく財産になること間違いありません

最後に伝えたいこと「完璧を求めるな」

 私たちの仕事は、人、それもまだ未熟な子ども達を相手にする仕事です。いくら経験年数を重ねても、これが最高!完璧!という教育はあり得ないのです。一人一人に響く指導方法は異なりますし、相性の問題もあります。

 だからこそ、教師も少しだけ肩の力を抜いて、まずは目の前の子ども達の姿を見つめること。そこからスタートすることが必要なのだと思います。無理をしすぎては良い教育はできません

 毎時間素晴らしい指導をしてくれる大人が近くにいるより、にこにこと自分の事を理解しようとし、寄り添ってくれる担任の方が嬉しいではありませんか。そういう人を目指しましょう。今日は初任者に向けた私なりのメッセージを届けさせてもらいました。

GW明けから、またがんばっていきましょう!!

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