「初任者研修はどのようなことをするのかな?」「何か準備が必要なのかな?」と思っていませんか。
今日は初任研についての話をします。
きっと多くの皆さんが疑問に思っていることはこのあたりではないでしょうか。
- 研修の中身と回数は?
- 研修は効果あったのか?
- 研修で恋愛は生まれるの?
上の内容を意識しつつお応えしていきたいと思います。
さて、いってみましょう!
初任者研修の内容と服装、免除される人もいる
真面目さ出せ
野外活動ではジャージ集合でしたが、基本はスーツ着用でみなさんビシッとしていました。
内容についてですが、結論的には各自治体で違います。
でも、それを言っては元も子もないので僕の受けた初任研について話します。まとめると大体このパターンですね。
- 社会人としての心構えについて指導(2回)
- 授業づくりのポイントを押さえる(7回)
- 自分で単元や授業を構成してみる(7回)
- 指導案を作り授業を見合う(9回と1回)
- 夏休み中に自然の家で野外活動(2泊3日)
- 定期的な愚痴をこぼす飲み会(番外編)
最近では、他自治体で3年以上教職に就かれていた人は初任者研修が免除になるケースが増えてきました。
他自治体で経験してきた同僚も最初の1回行っただけで初任研は終了でした!
研修の内容はいいから、自分の力を高めたいんだけど…という人はこちらの記事へ飛んでください。
社会人としての心構えについての指導
これもありましたね。多くの初任者が社会人一年目ですから、必要な研修だったのでしょう。
僕が受けた時は、学校とは関係ない県内の一流企業の社長が来ました。
学校現場の外の人の話を聞けたのは良かったね!
お客様への接し方、お辞儀の仕方などといった基本的なことから、経営にあたって意識している点を聞きました。
毎朝、便座を必ず素手で拭いているという話を受けて、こいつやばいなと思ったのは内緒です(笑)
時代と合っていないとは思いましたが、そこまで心を入れて仕事をしていることに衝撃を受けました!
どの世界でも、成功者から学ぶことはたくさんありますね。
授業づくりで大事なポイントを押さえる
これは県の学習センターで行いました。
午前中は多くの場合、講義形式で各教科の指導に当たって重要な点を教わっていきました。例えば、5年生の社会科では「産業」という構造を学んでいくから学年全体を通して指導することを俯瞰的にみることが大事だなどという話でした。
初任者は教材研究したいけれど、どう教材研究したら良いか分からない悩みがあります。大きな枠組みで教えてくれるので助かったなあ
経験値を貯めた今からすると当たり前ですが、初任者の時は右往左往で、授業づくりの仕方も教わらずに前へ進む必要があるため有難かったですね。
自分ならどのように単元や授業を組み立てるか考える(授業作り)
午後からは午前中の指導を生かして、実際に単元構成をしてみる研修が多かったです。自分の受け持っている学年の内容が研修内容に当たっていたら「ラッキー!!」って感じでした。教材研究をこの場でできちゃうじゃん!みたいな感じで。
普段は学校から帰ってから教材研究してるもんね。それはお得だね!
そうそう、自分の学年の内容だとテンション上がるんです!それもまだやっていない所だと超ラッキー!!です(笑) ただ、他の学年の内容であっても面白かったですよ。
自分が勤務していると、どうしても自学級か学年の先生方との交流が多いです。
他の学年の授業内容なんて経験しないと分かりませんよね。初任研で教材に触れることで、「3年生の算数では、3けた×2けたとかも教えるんだな」といった感覚が育ってきます。
その感覚って結構学校現場で重要だったりするんですよ。
どの学年で何をやるのかは、把握していると今自分がどこまで教えるべきなのかが的確に分かってくるので、そういう面でもよかったですよ。4月になる前の今の段階で、教科書を眺めておくのも有効ですよ!
近隣学校の先生とグループで、指導案を作り授業を見合う
一年も後半に入ってくると、いよいよ授業研究的な要素が入ってきました。
おっ!どきどきする研修だね!
僕の場合は、学校が近い同期10人ぐらいでグループを作らされ、交代で授業を見合っていきました。僕はこのグループの最後の授業者でした。最初はみんな分らないままスタートしているので良かったのですが、最後の方になるとみんな見る目がついて語ってくるもんで嫌でしたねぇ。(笑)
みんな、1年間で成長したってことだね。
がっつり単元を組んで指導案を書いて、授業を見てもらってというのは正直、一年目にとって重いなあと思いながら取り組みました。これは初任者研修での授業なので、別に校内研究の授業もしなきゃならないわけです。
僕は初任者は一年間ちゃんと教室運営を終えるだけで花丸だと思っているから、ここまで初任者に求める必要はないんじゃない?と正直思っています。
普通の先生は年1回の所、初任者は年間2回の授業研究が生まれてしまいます。
ただでさえ大変な初任者なのにね
しかし、終わってみれば乗り越えたことで間違いなく力が付きました。
初任の一年は、0から経験を積み上げる時期です。苦しい時は多々ありますが、自分の血肉になることを信じてがんばってみるのも悪くありません。
その時は、こんなのやってられるかー!!っとクリリンをやられた時の孫悟空のような気持ちになりますが確実に力はつきます。気持ちの整理をしっかりして何とかこなすのが大切です。ムリだけは禁物!!
夏休み中に自然の家でキャンプや野外活動をする!
夏季研修もありました。自然の家で2泊3日の研修でしたが、猛暑の中で大変でした!
こんな面白いことをするんだー!って感じです。研修の時だけ教員の専門性を高めてる感がありますが、他は大学のサークル活動の延長みたいな感じでした(笑)もっと真面目にすべきだったんでしょう…
僕たちは6人グループにされて、キャンプ場でテントをグループのみんなと協力して立て、ご飯を作って食べたりしました。子ども達の自然の家と同じように、班長や活動係、保険係、生活係などと分けて仕事は分担されていました。
僕は活動係だったので、夜に行うイベントの計画を立てたり、活動の時に使う道具や時間を考えたりしました。みんなノリノリだったので助かりました^^
午前中は教師の資質を高める研修をしたり、午後には体を動かして山登りもしたりと、面白い内容でした。体を動かして取り組む研修は初めてだったので良い感じでした!
座学だけでなく、こういう初任研もあると絆が深まりいいよね!
初任者研修を受けた感想はどう?
大事なことを学べる初任者研修ですが、メリットもありデメリットもあります。
僕が感じた初任研の良い所は、自分の学校から離れて仲間とリフレッシュしながら学べるところですね。逆に悪い所は、自分の学級が置き去りになってしまうところです。それぞれ、どんなことなのか書いていきます。
同期の仲間とリフレッシュし、教師力UP
初任者はどうしても孤独になりがちです。
学校の先輩教師には、なかなか本音で話ができる関係は出来上がっていないと思います。数か月~数年たてば変わるでしょうが、最初のうちは本当にストレスがかかります。僕もそうでした。
……(それおかしい!でも言えない…)
その点、同期という存在は無条件に心を開けます。
同じような環境で過ごして、年齢も近いですし、何よりみんな悩みながらやっていますからね。
「あの単元やった時にさ~…」という風に、教師同士ならではの会話で大声で笑ったり、程度の低い愚痴で笑い合ったりするのは最高のリフレッシュ!
自分の職場を離れて、良い意味で自分の学級のことを忘れて、資質を高めるための研修に没頭できたあの時間は今になって思えば良い時間でした。
外部に、自分が愚痴を吐ける仲間がたくさん生まれるのは最高です。それだけでも、初任研で集まれて良かったです。
自分の学級でしたいことが進まないことも
初任者研修があることによって生まれる歪みも間違いなくありました。
研修がある場合には、基本的に補充の先生が入ってくれます。その関係上、前日までに翌日のスケジュールを組んでおく必要があります。また、研修が終わってからはその日一日にあったことを引き継いだり、丸付けをしたり、授業を考えたりと仕事が舞い込んできます。
初任研に行く前の「準備」と後の「後処理」の二つが大変!
一日学校にいなかった反動は自分に返ってきますので、そこが大変でしたね。
自分が初任研でいない時に保護者から連絡帳で苦情が入っていて、管理職含めみんなから心配されるという事案もありました。結果的にオープンな課題になったから良しとしますが…。
トラブルがあったから、翌日に聞き取りをしようと思ったけど初任者研修だから自分は聞き取りができずに学年にお願いすることもありました。
なぜか担任の不在時にトラブルは起こるもんね
初任者研修で教師同士の恋愛はあるの?
これはよく聞かれる質問です。大学生の時なら出会いが転がっていますが、教師として働き始めると出会いがないのが正直な所です。初任者研修は将来の伴侶を見つける大事なイベントと考えている人も多いのではないでしょうか。実際、僕の同期で結婚したカップルは3組いますよ!
初任研にロマンスを求めている教員は間違いなく存在します!もしパートナーを見つけようと思っているなら受け身に回らず自分から行動を起こしてください!
初任研は僕の所では200名前後受けていたので成果は200分の6です。たった3%です。これを多いとみるか、少ないとみるか…。教師になってからの出会いはやっぱり少ないので悪くない数字です。初任研で連絡先を交換して、アプローチをかけるというのは良いと思います。もし、あなたが今、大学生なら将来を見据えたパートナーを作っておくというのも一つの作戦になりますね。
初任者研修で恋愛関係にするにはどうしたらいい?
初任者は、どうしても職場で孤立しがちです。同僚は全員年上の可能性がありますし、経験不足で自分の心の中を吐露するのが難しい状況にあります。それは他の学校に勤務している初任者仲間も全員同じです。ですから、ここで心の中の葛藤や辛さ・悩みを気軽に打ち明けられる初任者研修の仲間は恋愛に発展する可能性が高いのだと思います。連絡を取り合い、お互いを労わり合える関係を作れるように頑張ってみてくださいね。
初任研「恋愛」応援してるぞ!
恋人を見つけるには「適齢期」があるから恋も本気でしよう!
僕は、27歳で結婚し、28歳の時に息子が誕生しました。家族を持つのはとても良いことです。結婚や人生に関して、尊敬する投資家が発言されていました。
まずやることは、恋人を作ること。お金稼ぎや仕事に忙殺されることではなく、幸せを作ること。
教員の仕事にフルコミットも良いですが、20代のうちは特に恋人探しも並行して頑張ることをお勧めします。なぜなら、教員にとって心の安定は凄く大事ですし、若い時は二度と帰ってこないからです。
若さって本当に貴重なものですよ。まずは奥さんと子ども。これが究極の宝!本当僕はこのセリフが好きです。
先輩教師は、善意から助言をしますが、実は助言を聞いている間にあなたの貴重な20代の時間を使っていることにも気を配る必要はあるかもしれませんね。
最近ではマッチングアプリを効果的に活用することで、今までは出会えなかった人と出会えるようにもなりました。是非、恋人をゲットして、教師の仕事も人生も一つ上の階段に上がっていきましょう!
来年度から教壇に立つ方々へ
初任者研修では、教師として生き抜く基本を教えてくれます。自分が普段から教材研究や学級経営を頑張っていると、研修の効果が高まるのを体感しました。
普段から力を入れていることだから経験と研修内容が脳の中で合致してくれるんだね。逆に、その時に初めて知ったことは積極的に学校に戻ってから実践してみるといいんだね。
学校の先生方も、一年目の先生に多くのことを期待しません。学級経営が最低限でもいいのでできて、気持ちのよいあいさつができて、人として学ぶ主体性を持っていることが最大の武器になりえます。後輩の活躍を心から応援しますので、悩んだらいつでもtwitterに連絡下さい。
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