初めての学級経営に挑戦する初任者の皆様、こんにちは。
教員ってめっちゃ多忙なんでしょ!
教師は非常にやりがいのある仕事ですが、同時に終わりが無く忙殺される仕事です。そんな世界に飛び込む初任者や若手達に有用な記事を書きたい!伝えたい!と願って記事を書きます。
伝えたいことを画像1枚にまとめたよ。特に黄色は僕の中で重要な部分です。教師生活で効果的だった所なので、今日は黄色の部分を中心に開設していくよ!
時短になりそうなテクニックもあれば、お金のことまで幅広いね!
そうそう、総合的に鍛えていくことで教員は豊かに生きれるようになると思っているからね。僕を作っている要素を散りばめたよ!
本記事では、実践的な学級経営の方法をお伝えし、あなたが理想とするクラスを築くためのヒントを提供します。現役の小学校教師である私が、自身の経験から得た知見を元に、初めての学級経営において必要な準備やポイントを解説します。
本記事を読むことで、初任者の方々が自信を持って学級経営に臨むことができ、充実した教育活動を展開するためのベネフィットを得ることができます。
教師の仕事をより効率的に、より爆速で。
どこでも見れて、先のことも書けるスケジュール管理が大切
僕はスケジュール管理で以下の二つを求めています。
- 外出先からでもスマホで予定が確認できること
- 数週間先の予定でも書き込みが容易い事
以前はスクールプランニングノートのような道具を使っていましたが、エクセルで管理するようになってから便利すぎて手放せなくなりました。
ノートタイプもハマる人にはハマるのですが僕は相性よくありませんでした。拡張性が低いのですかね。
最終的には100均で購入したA4サイズのノートに印刷したお便りを貼って管理しますが、その前段で予定表を組む時にはエクセルで管理しています。初任の頃は一週間ごとにWordで作っていたのですが、予定が多くなる中堅になると先の予定を見逃してしまうことが多くなり、Excelに移行しました。
外出先でも明日の予定を見たい時があるので、その時はお便りが貼ってあるノートではなく、スマホでOnedriveに保存したエクセルを確認するって感じですね。
授業のイメージがより鮮明になる板書計画の作り方を手に入れる
次に授業についてです。特に最初は板書計画を作ることをお勧めします。
実は僕、初任の頃は指導案(略案)を毎時間のように書いていました…。
気持ち悪いですね(笑)
そのぐらいしないと頭の中が整理できなかったんです。ある時に脳みそのキャパシティーを超えてしまって「もう無理だ…」とあしたのジョーの主人公のようになってしまいました。
この頃から、板書計画を作るようになりました。板書計画さえあれば授業ができることに気が付いたのです。
僕のお気に入りは板書計画+ワークシートですが、こだわると時間がかかるので好きな教科の社会科だけはこのスタイルを貫いています。その他の教科は板書計画のみです。
無理しすぎないことも超重要!
この板書計画ですが簡単にWordで作れます。
難しいように見えるかもしれませんが、意外と簡単です。思考整理にICTを役立ててくださいね^^
学級崩壊を避ける意味でも非認知能力についての理解を深めて
教師なら非認知能力について把握しておくべきだと思います。点数に表れない能力の事です。
IQとよばれる、テストや試験など数値化できる学力や技能のことと対になる能力。例えば、挨拶・礼儀、リーダーシップ、協調性、自己管理力、課題解決力など心の動きに由来する能力がある。
この非認知能力を育む視点をもっていると学級経営がうまく進みやすいよ!
非認知能力については何度もブログで取り上げている二冊がおすすめです。
松村博士の本だね。成功するから幸せではなく、幸せだから成功する等の子育てに重要な条件をエビデンス付きで読めます。カウンセリングを受けているかのように安らぎながら学べる本ですよ!
学校の教師になったからといって、いきなり子育てや教育が上手くなるわけではありません。実践をして、知識をつけて、この繰り返しが教師力を高めていきます。残念ながら、実践だけでも、知識をつけるだけでも上手くいかないんですね。少し教師になれて余裕が出てからでも良いので、読書は是非やってください。
2冊目は全米最優秀女子高生を獲得した娘を育てたボーク重子さんの一冊です。どんな子育てをしてきたかが学べて面白かったです。
他にも学びたい人は過去記事でまとめているのでご覧くださいね!
AmazonのKindle Unlimitedを使えば30日間無料で読書ができるので、そういうサービスも使うと良いと思います。
た!だ!し!
教師は夏休みなど、長期休みにがっつり学べるので、何も4月に無理して読書する必要はありません。気が向いた時に読む、何よりも無理をしないことを大切にしてください。
中でも僕がオススメしている本は別記事で紹介していますので見てください。
校務PCやGIGAタブレットに児童名を辞書登録しておく
児童の名前は辞書登録しておくと、とても時短になります。最近は一発で変換されない名前も多いです。辞書登録の仕方はこちらを参照ください。
年度当初に毎回やってるわ
浜田健司という人がいたとして、同じ読み方では「濱田検事」「浜多健治」など多数の変換ミスが生まれやすくなります。そこで辞書登録です。「はまだけんじ」と入力すると「浜田健司」とドンピシャで変換されるようにしておきます。
一回やっちゃえば未来永劫使えるのが時短!
教師はパソコンで児童生徒の名前を入力する機会が山ほどありますよね。正しい漢字を一度だけ辞書登録すれば、正確な入力が使いまわせるのですから時短になります。
これは担任が決まったら速攻でやってください!!
僕の勤務校は小規模校なので、全校児童の名前を辞書登録しました。
急なトラブル対応などで、聞き取りをした時にも正式な記録に早変わりするので辞書登録は年度当初に労力をかけて行う価値のある初期投資です。
学級通信のフォーマットを作成して使いまわせるようにする
僕は、twitterにごろごろいる強者ほどではありませんが、学級通信を大事にしています。
教師が日頃、考えている事を保護者に伝えることができる学級通信。初任者の方なら書き方が分からないでしょうが、大体が次のようになります。
- サイズはB4かA4が主流(学校によって異なる)
- 学校生活の様子を写真付きで掲載
- 来週の予定や保護者へのお願いを載せる
まつおさんは何かこだわっていることあるの?
僕はヘッダーの部分はこだわるかなあ。タイトルの所ね。こだわる必要性は薄い場所ですが、自分の満足度の問題です(笑)
僕は好きなデザインで届けたいので、学年が決まったら1時間くらいかけて作り込みます。その際、無料でデザインが作れるcanvaを使うと良いです。下の画像のような見栄えの良いデザインが簡単に作れますよ!
戦略が重要な学級経営で生きる知識を身につけろ
ただでさえ大変な小学校教師を生き抜くにはマインドセットが大変重要です。例えば、次のようなマインドセットを持っていると疲れやすくなります。
自分は初任者だから全力で何事にも取り組まなきゃ…
他の先生方の真似をして見劣りしない学級にしないと…
学年主任が職員室から出るまで初任者は帰れないよ…
見るからに、辛くなりそうですよね?
次からは、僕が初任者に身に着けて欲しいマインドセット・スキルをいくつか紹介します。
①完璧主義は疲れる―「だいたい」を爆速でやる気持ちで
学級担任がやらなければならないことは極めて多いです。いや「学級担任でなければできない事」が山ほどあります。
それだけ学級における担任の存在は大きい物です
だから、必然的に仕事は取捨選択しなければなりませんし、タスクの順位付けが必須です。こだわらなくても良い部分なのに、必要以上にこだわってしまう部分が結構あります。
例えばを挙げてみますね。
- 掲示物を美しく作り込んでしまう
- 一人一人のノートにコメントを書き込む
- 学級通信の文章を考えすぎる
残酷な事ですが掲示物をいくら華美に仕上げても子どもは対して興味を持ちません(笑)ノートにコメントを書き込むのは、子ども達は喜びますが、費用対効果が悪いと思います。
何でも頑張れば良いって訳ではないんだよね
ノートチェックは手早く仕上げて、一緒に遊ぶ、コミュニケーションを取る時間に充てた方が学級の雰囲気は上向くと経験則から思います。
また、学級通信は思い立った時に書くのが基本としています。
パソコンの前に座って「何を書こうかな」となっている状態では時間ばかりが過ぎます。内容が浮かんでから書くようにしています。温度感としても、読まない人もいるしな…でも、届く人には届く文章を書きたいなぐらいのものです。
疲労度合いも考えると良いです。
夕方…翌日の授業準備で脳みそを使う
夜…丸付けなどの機械的な作業を行う
疲労が蓄積していると、クリエイティブな仕事はできないので自分の中で分けると楽です。
このように、自分の中で大事にするところ、そうではないところを分けられるようになると仕事が楽になっていきます。最初は分からないでしょうからフルでやってみて、ここは枝葉の部分だなと感じた所を削ぎ落していく感覚で仕事をすると良いです。無理しすぎないようにです!
②人の課題を奪うな―正しく理解したい課題の分離
教師をしていると、子どもの問題なのに不必要に干渉していってしまうことがあります。
これは家庭での話になりますが、例を挙げてみますね。朝しっかり起きて、学校に行くことは子どもの課題ですが、親が起こすところから学校の準備まで何でもかんでも準備をしてしまう人もいます。
多くの方は次のような経験があるでしょう(笑)
早く準備しなさいよ!!
これは、子どもの課題であるはずなのに、いつのまにか大人の課題になってしまっています。
課題を大人が取り上げてしまうことで、子どもはどういう風に時間を使えば良いか検討ができなくなってしまいます。大人が課題を取り上げるのは一時的には楽で効果がありますが、長い目で見て自分を苦しめることになります。最初は生みの苦しみと思って、頑張ることをお勧めします。
しかし、「家庭ではできても学校でそんな悠長なことは言っていられないよ」という気持ちも大変分かります。そこで、最終的な責任を負うのは誰なのかを脳内で考えるようにしましょう。多くの場合が、教師ではなく子どもの問題であり、保護者の問題であり、我々が不必要に干渉しすぎる問題ではない事に気付くはずです。
これは、アンガーマネジメントにも通じる考え方です。こういうと、無責任すぎない?という気持ちになるのも理解できます。ただ、課題の分離をすることと、丸投げするのには違いがあります。ここを理解しましょう。
課題の分離…教師が本来すべきは支援・援助であり叱責ではない
放置丸投げ…子どもの自己責任として支援・援助をしない行為
例えば、家庭学習が定着していない児童がいたとします。課題の分離が出来ていない昔の僕なら「悪いこと」として叱責してしまうでしょう。しかし課題の分離が出来ると、この課題は子ども自身が責任を引き受ける問題であることが分かります。
すると、冷静に物事を見つめられるようになり、教師は「家庭学習をしないことに苛立つ」のではなく、「なぜ家庭学習ができていないのか」その原因に目が向くようになります。
これこそ、教師に課題の分離が必須だと考える理由です。とはいえ、最初から課題の分離ができる訳ではありません。経験を通して身に着けていく職能です。できるには「真正面から子どもと向き合った経験の蓄積」が必要だと思います。
数年後、できたらいいなぐらいの温度感で挑戦してみたらいいね
③質より回数-単純接触効果が繋がりのある学級を作る
学級経営は子との信頼関係で充実度が全く変わります。僕は学級崩壊の経験があるので、この事実をよく認識しています。
過去記事でまとめていますが、学級崩壊しているクラスは空気が硬く重いです。それを打破するのは容易でありません。未然防止に努めるのが肝です。その際に有用なのが「単純接触効果」です。
単純接触効果って何よ?
接触回数が多い人に好意を抱きやすくなる現象のことだよ。恋愛で、学級の中の異性を好きになるのは、よく接触するからですよね。遠くの人を好きにならないことからも明白です。
このように、よく接触する人に好意を抱くことが研究結果で分かっています。担任はこの効果をフル活用して学級経営にあたって欲しいです。具体的な場面で、こんな接触が考えられるでしょう。
①登校後に挨拶だけでなく雑談をする
②以前話した内容について最近の様子を聞く
③その子の好きや関心について話題にする
④担任側の考えていることをオープンにしてみる
①「登校後に挨拶だけでなく雑談をする」は、最初こそ雑談は難しいのですが、回数をこなしてくると子も教師も慣れます。当時20代男性教師の僕も、高学年女子と普通に会話ができました。ポイントは「高学年女子は男の先生と話すの嫌だろうなというメンタルブロックを自分自身で壊すこと」です。
②「以前話した内容について最近の様子を聞く」は、以前話した内容について聞くのもお勧めです。過去のことを覚えているだけで、あなたに関心を寄せていますよと言うメッセージになりますね。
③「その子の好きや関心について話題にする」は、話題が無い時です。その子が好きなことや関心を寄せているものを聞くのがベターです。そういう内容は相手も話しやすいですし、コミュニケーションがストレスになりません。
④「担任側の考えていることをオープンにしてみる」は、担任の日常生活について話したりするのもお勧めです。身内話を子どもは凄く覚えている物で、興味津々です。
つまり、積極的に自分から開示していくってことだね。
そうそう、子どもからしたら、自分に心を開いてくれる担任の先生には心を開けるようね。相手も子どもとはいえ、人間。同じなんだよ。
④職員室の信頼を勝ち取る
最初は職員室の雰囲気になれるのも厄介です。当時の先輩男性教師(男性50代)が苦手でストレスでした。コミュニケーション不足が原因だと今では思いますが、何かと最初は難しいです。
不必要に緊張してたなあ…笑
職員室での居心地は、周りから自分がどう見られているかに関わります。そこで初任者には2つ助言したいです。
- ①机上は清潔に保て
- ②提出物はなる早で出す
やはり清潔な人のほうが魅力的です。仕事ができる人に見られます。机が戦闘機の中のような状態で仕事ができる人に出会ったことありません。
そりゃそうだよねw
提出物は信頼を貯めるチャンスです。
事務、教頭、校長、色々な人に求められますがさっさと出します。相手からしたら、早く出してくれたほうが仕事が進むのでありがたいですよね?
相手のことを考えられるのができる人間です。
自分自身が幸せにならないと、教育でも幸せにできない
いろいろ述べてきましたが、最後に重要な事を述べます。
自分自身が幸せでないと子どもに幸せな教育を施せません。今は、学級経営を頑張ろうという気概にあふれているでしょうが、辛い時期もやってきます。そんな時を癒してくれるようなパートナー、家族との繋がりなどは大事にしましょう。
学級経営と同じくらい、将来のパートナーを見つける作業もやっていくことをお勧めします。どの教育書にもきっと恋愛については書いていないでしょう。
でも、自分の幸せという土台があって初めて、クラスの子ども達にも優しく温もりにあふれた対応ができるのだと僕は思います。
その意味合いで、僕の好きなお金の土俵でも語りますね。
初任者はまず知らずにカモにされる保険の正しい考え方
初任者のうちに生命保険に加入する必要はありません。詳しくは、こちらの記事で書いています。
無駄にお金を使うことなく、金融資産という土台を固めてください。それが将来の選択肢を広げてくれますし、安定した学級経営を行うためのメンタル強化に繋がります。
つみたてNISAやiDecoといった制度を利用しながら、自分の歩む道の土台を作ってくださいね。このへんの記事をご覧いただけると初任者は凄く勉強になると思います。
我が道が見えなければ真似から入って我流を見つけよ
我が道を見つけ出そう
今回は、4月から学校現場で取り組む皆さんが幸せに教師生活を送れるように助言をしたいと思って記事を書きました。
10年近く現場で勤務する僕が思った事をまとめましたが、いかがだったでしょうか。
ちょっとでも参考になったら嬉しいな
紹介した要素をすべて取り入れる必要はありません。あなたには、あなただけの個性があって良いからです。個性を生かして学級経営をすることが何よりだと僕は思います。
自分らしさを発揮できることが自己実現に繋がります^^
しかし、中には「この考えは良いな」と思ったものもあったでしょう。そこを積極的に取り入れて、我流を作っていって欲しいと思います。最後までご覧いただきありがとうございました。
twitter(@matsuo_edu)では日々情報発信をしていますのでご覧いただけると嬉しいです!それではまた!
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