教師として採用された新人の皆さん、おめでとうございます!新しい環境でのスタートに向け、医療保険の加入について悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
社会人になったからには保険に入らなければならない!と考えていませんか?
教員の場合、高額療養費制度や共済制度があるため、医療保険に加入しない方が良いというのが僕の立場です。そんな僕ですが、万が一の事態に備えたいと思い、医療保険に加入していた経験があります。自分の経験を踏まえ、教員ならではの医療保険加入のメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
何も考えずに保険を契約するのは典型的な失敗です。実は、僕は保険を深く考えずに契約していました。
初任校の職員室でジ●●ルタ生命の営業につかまって契約したんです。
2015年に採用されてから約4年間、年20万円以上(計80万程度)を保険につぎ込んでいました。契約している保険の内容も熟知せず、職員室に出入りする業者から案内されるがまま契約し、数年間放置…。僕は叫びたいです(笑)
返して!僕の3年間の60万円返して!
僕が初任者にオススメしたい2冊は「本当の自由を手に入れるお金の大学」(著:両学長)と、「バビロン大富豪の教え」です。絶対に読んで損しませんので、僕の様に経済面で優れた教師になりたければ読んでみてください。
当然ながら叫んでも、お金は戻って来ません。2019年末にFPに相談に乗ってもらって保険を見直ししました。
今の僕の知識があればFPすら不要なのですが、当時の僕は右も左も分からなかったのです。契約書を写真で撮影して、家族構成などを送ると、自分に今の保険の状態はどうか教えてくれるアプリで相談しました。その結果、高すぎると判断されました。
勿論、そのアプリも自社が紹介したい保険を勧めてくるわけで、そこから僕はもう一段階失敗を踏むのです。笑
おバカちゃんね!
しかし、当時の僕は「あ、やっぱりジブラルタでかけた保険は高すぎたんだ」って気付くことができました。この気付きが、保険を徹底的に調べることに繋がりました。ジブラルタから乗り換えた先はこちら…
契約会社 | 商品名 | 金額(円) | |
生命保険 | アクサ生命 | ユニットリンク | 10,000 |
医療保険 | あんしん生命 | メディカルkit NEO | 2,205 |
がん保険 | アフラック | 生きるためのがん保険 | 1,654 |
家計保障保険 | あんしん生命 | 家計保障保険 | 3,160 |
合計金額 | 17,019 |
今回は「医療保険やがん保険は不要だ」という話をします。そうなのに、いろいろ契約させられてるじゃん!と思った皆様、その通りです。僕の保険経緯は無様そのものです!!
教師まつおの生々しい保険失敗年表を晒すぜ!
まつおさんって今の生活に辿り着くまでどんな保険を契約してきたの?
げ!聞かれた!誇れるものではない黒歴史なんだけど、発表するか~…
教師だから入れる保険という言葉がクリーンヒットし、自分を特別な存在か何かと勘違い。就職したら生命保険が普通という言葉を鵜吞みにして契約。年間20万円以上を保険につぎ込む。将来戻ってくると信じて契約していた。
家まで来てもらい契約をした。高すぎるから安くしたいと願ったが、同じ金額で保障を手厚くできると言われ、何故か17,019円(年20万越え)の契約をする。全然安くなっていないし、自分の主張を持っていないと搾取されることを学ぶ。
こりた僕は、楽天生命で3,000万円の補償を掛け捨てで契約。FPには、解約しますとだけ伝えた。月2,940円です。年間でも35,280円。ここから一気に資産が貯まるようになった。マジで数年間失敗した(笑)
いかがだったでしょうか。
よく初任者が職員室の後ろでジ●●ルタ生命からつかまっている人を見かけるわね…。
多分、僕だけでなく多くの教師が失敗1にははまると思います。初任者を救いたいと思い記事を書き始めました。
僕が保険の無駄に気付いたきっかけ
この頃、僕は資産形成を始めた時期でした。投資をするには資金が必要ですので、毎月の収支状況を改善したいと思っていました。どうすれば家計が上手く回るかを考え、毎月何にお金を使っているのか見直していました。ある時、保険もったいないな~…と漠然と思ったんですね。
当時契約していたアクサ生命のユニットリンクというものがあり、どんな内容なのかじっくり調べてみたんです。この保険は、変額保険の生命保険です。月額1万円で、死亡保障約1000万がつき、掛け金を米国のアクティブファンドに投資することで払った以上にお金が戻ってきますよ!と言われて契約した保険です。
当時の僕は
投資成績の良いアメリカに投資するんだし、まあ得なのかな。
と考えていました。上手い話には必ず裏がある…。
調べたところ、こちらは保険を売った方々にお金ががっぽり入る保険のようでした…。しかし、将来的に資産も増えて、保証もしてくれるならそれで良いかと思っていました。
しかし、投資を始めて節約や保険の動画を見るようになり自分にマネーリテラシーが付き始めました。誰もが「保険と投資を分けた方が良い」言っています。契約していた保険をよく見ていくと、掛け金の約3割ぐらいが消えていることに気付きました。
10,000円の7割は投資されていて、残りの3割は無くなっている…あれ?
つまり、消えた3000円で1000万保障の生命保険を買っているのと同義です。
月々3000円で1000万円の補償がある生命保険に入って、7000円の投資をしているのと同じだね?それってどうなの?
はぁ!?聞いてなかったぞ、その説明!!と、FPを罵りたくなる気持ちを抑えて、冷静に考えました(笑)
慌てて僕は、掛け捨て生命保険の掛け金を調べました。
補償額は1000万だったので同等の保険を調べてみると、楽天生命では910円で同等の保証が受けられます。(2021年当時、20代後半男性)今までは、保険と投資の割合が3:7→1:9になります。毎月2割も僕は無駄にしていたことに気付き「なんて日だ!(小峠風)」と思いました。
経験から、貯蓄型の保険は辞めた方が良いと思います。貯蓄型にする営業側のメリットは、仕組みを分からないようにして契約させることだからです。掛け捨て保険で保険は完結し、投資は自分でするが最強です。
これを担当のFPに話したところあっさり受け入れてくれました。その通りですね、と(笑)
おいおい…だったら最初から紹介してこないでくれ…
まあ、向こうも商売ですからね。今になって思うのは、自分で調べることを怠った当時の僕が全面的に悪いんです。手痛い出費でしたが、良い勉強になりました。
所持金こそ最強の保険にちがいない
当時の我が家では保険に入っておいた方が良いと考える妻と、保険は不要で解約した方が良いと考えている夫の間でやり取りがありました。
保険って何かあった時のためのものでしょ?だから、ちゃんと入っておいた方が得をするんじゃないかな?
その「何か」が起こる確率ってどのぐらいかな?入院の確率も低いし、60歳までにがんにかかる確率は1割以下。確かに、入院した時に給付金が出るのは嬉しいけど、それって自分で貯めておいた中から出すのでもいいんじゃない?高い保険金を払って無駄になるより、賢く貯めていった方が良いと思うなあ
でもさ、高額請求されたら、どうしようもないよ?手術とかになったら何十万って請求されるでしょ?それを保険なしで支払うのは怖いことじゃない?
高額請求は怖いよね。日本は国民皆保険の制度を取っているけど、民間の保険に入っていなくても国民健康保険で誰でも、一定額以上の保険料は支払い免除されているんだ。どんな治療でもその額を超えないから、一回の手術で自己破産なんてことは無いんだよ!僕はこれ調べて日本って凄いと思ったよ。
高額療養費制度をご存知ですか?
この知識がないばかりに保険に過剰に入っている人は多いと思います。
高額療養費制度は全国民に与えられた権利
保険料の払い過ぎで自己破産しないための制度が高額療養費制度です。詳しく知りたい方はこちらのサイトに詳しくあります。
僕のような普通の公務員家庭では、医療費がかかったとしても月に約9万円です。これも継続して支払いが必要になると3か月目以降は4.4万に縮小されます。
上限を決めてくれるのは嬉しいね!
そうなんだよ!この上で、貯金をしていく自信がない人は保険を契約するのもありだと思うよ。でもね、実は公務員にはこれ以上の制度もあるんだ。公務員だけのスーパーな特典を次は説明するよ。
公立学校共済の制度で教員の負担は2.5万まで
さて、高額療養費制度がいかに優れた権利か分かりましたね?
次は公務員だけのすごい制度を紹介するよ!
公務員には更に有益な情報があります。それが共済の仕組みです。
所得によりますが、大抵の公務員の場合、高額療養費制度で約8万円支払うことになるのですが、私たち教員が持っている保険証を使用することで実質の負担額は2.5万円まで少なくなります。
ええ~~!!すごい!!
地方職員共済組合のページに詳しく載っていました。是非ご自身でお調べ下さい。医療費が高額になったとき
例えば、肺炎にかかりA病院で7万円の治療を受けました。会社員であれば高額療養費制度内の支払いですので7万円の支払いです。私達教員も7万円を窓口で支払います。違うのはここから。2.5万円以上、かかった医療費は後から自分の口座に振り込まれます。
今回のケースで言うと、7万円―2.5万円=4.5万円が自分の口座に振り込まれます。
この権利が滅茶苦茶でかくないですか!?教職員互助会でも、入院5日目から1万円が支給されたりする制度があります。
つ…強い。公務員って強い…。
実はこれ、権利だけ享受しているわけじゃないんですよ。僕たちは、給料天引きで毎月この権利を得るために支払っています。給料明細にこんな項目があると思いますので、確認してみてください。(代金は29歳当時の僕の物)
共済短期掛金 | 共済厚生年金保険料 | 共済退職等年金掛金 |
---|---|---|
12,182 | 25,620 | 2,100 |
このように私たちは「掛け金」をしっかり支払って有難い保証を獲得しているんです。その上で更に保証が必要だと思うんだったら保険をかければいい。ここで僕はいらないと判断しました。
まとめ:多くの教師に医療保険は不要である!
今回は「教師に医療保険やがん保険な理由」を僕の黒歴史付きで解説しました。
- 高額療養費制度があり医療費は上限がある
- 公立学校共済の制度で2.5万に上限が下がる
- 貯金と投資が最大のリスクヘッジになる
- がんリスクが増大するのは60歳以降である
- 教師にだけ勧める保険なんてある訳がない
最後になります。僕の失敗は最初に保険を契約したことです。職員室で「教師の皆さんは高ステータスですから良い保険が契約できるんですよ」という口車に乗ったことです。これで100万以上を損したといっても過言ではありません。
やっちまったな…
最初から初任者をカモにするような保険業者を学校現場に入れるなと言いたいですが、このことに気付いているのはそもそも多くありません。むしろ、ありがたい存在だと思っている人も、年齢が上の人ほど多く居ます。
そのため、自分自身の身と財布は、自分で守りましょう。この記事がそのお役に立てば幸いです。
このような知識は、学ばない限り得られません。最近ではKindle Unlimitedのような低月額で読めるサービスも多くありますので活用して知識武装を進めましょう!!初月は無料で読めるのでお勧めです!
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