【運転者：喜多川泰】レビュー：基本姿勢が不機嫌ではいけない

2024年3月13日

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こんにちは、まつおです。

まつお

今日は、凄い熱量を込めて、最近読んだ本の中でめっっっっっっちゃ良かった本「運転者」をレビューします！

やまこ

紹介されたから読んだけど人生が変わるレベルで良い本でしたね…。

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物語形式で進む本書。

ただの小説と侮るなかれ、人生の学びに富む一冊で教師のような人に接する仕事の人なら尚更お勧めできる本でした。

人生の何もかもが上手くいかない

嘆く主人公の男が、なぜ上手く行かないのか不思議なタクシーの運転手に教えられ…という物語。今回は引用を多用して学びを紹介していきますね。

書籍から僕自身が学んだこと

詳しくは引用を基に後で解説しますが

まつお

学びの結論から紹介です。

運は貯める、使うで表現される物。善行をGIVEして貯めろ！
いつも上機嫌でいることが極めて大切。不機嫌に幸せは近寄らない。
相手や事象に興味を持つ。関心を寄せる。損得から離れる意識を持つ。
起きた出来事を後悔するのではなく楽しむと「決める」
心が傾きそうな時のおまじない「むしろよかったんじゃないか」

どんな意味か分かりましたか！？

幸福は人を通じて寄ってくる

あなたが、今日会った作家さんもそうです。相手に興味を持って話をしなければ、一人の男性でしかない。決してそれまでの人生のことなんて見えてこない。ほとんどの人が相手のそれまでの人生になんて興味が無いんです。代わりに、この人お客さんになってくれるかなって、自分の財布の中身を増やしてくれる人かどうかばかり考えてる。でも相手のことに興味を持って、何でもいいから接点を見つけて、会話が始まれば＜見知らぬ人＞ではなくなり、それが重なると＜知人＞になり＜友人＞になり、ときに＜恩人＞になっていくわけ
『運転者未来を変える過去からの使者』 | 著：喜多川泰　より

最初からバチコーンと頭を叩かれたかのような衝撃。

大量解約があって失意の中にあった保険営業の主人公は、カフェであった作家さんとの出会いが転機になって人生が変わるはずでした。それでも、男性に興味を持てなかった場面です。「保険を契約してくれなさそう＝自分には利が無い＝どうでもいい」こういった思考ですね。

損得ではなく興味をもつ、関心を寄せる

この思考に対する答え。

得しそうだと思ったら動くけど、そうじゃないと判断したら動かないという基準を変えた方がいいです。どこでどうつながるかわからないんです。もっといろんなことに『面白そう』『楽しそう』って思った方がいいってこと
『運転者未来を変える過去からの使者』 | 著：喜多川泰　より

でも、どうやったら上機嫌でいられるというんだよ。

ーちょっと損得から離れるといいですよ
『運転者未来を変える過去からの使者』 | 著：喜多川泰　より

近視眼的に物事を見ると、「今の自分には関係ない」で切り捨ててしまうようなことも、巡り巡って繋がる時が来る。その時のために、運を貯めるという思考法です。

運はポイントカードと同じで、貯めてから使う物

運は＜いい＞か＜悪い＞で表現するものじゃないんですよ。＜使う＞＜貯める＞で表現するものなんです。だから先に＜貯める＞があって、ある程度貯まったら＜使う＞ができる。
『運転者未来を変える過去からの使者』 | 著：喜多川泰　より

『人生を通して「使った運＜貯めた運」になれば、あなたがこの世界で生きた事はプラスになる』という考えは、今の価値観とは逆行するかもしれません。それは、損をしなさいと言っているようなものだからです。

まつお

でも、この生き方は巡り巡って自分の心を肥やしてくれると思います。

それがいずれ、社会資本も、人的資本も、強化してくれる生き方だと僕は思いましたね。これは、受け取るより先に与えよというGIVE精神、成功法則の一つではないかと思います。

そばにあっても、不機嫌な人には幸せの種は見つけられない

主人公がタクシーの中で過ごす自分の動画を運転手に見せられた場面は学びが多かったです。客観的に自分を見て、その不機嫌さに驚くというシーンです。

世の中の人は結構、基本姿勢が不機嫌って人が多いですからね。本人は気付いてないんですけど。通勤の電車なんか見るとわかりますよね。でも、それで『幸せになれないなぁ』って悩んでいるんですよ。そして、そういう人はいつも同じことを言うんですよね。『不幸なことばかり起こるのに上機嫌になれるわけないだろ！』って。そうじゃないんですよ。基本姿勢が不機嫌な人に、毎日の人生で起こる幸せの種を見つけることなんてできない。ただそれだけです。
『運転者未来を変える過去からの使者』 | 著：喜多川泰　より

これ、どうですかね。

僕、本当に初任の頃とか最初の方、不機嫌でいることが本当に多かったんですよ。不機嫌さ丸出しで、子どもに接することもあった。

それでいて「感情に支配されないことが大切だよ」と子ども達に説くんですから。

反面教師もいいとこですよね。

数年目にして、それではダメだと何かの本を読んでいる時に痛感して、感情のコントロールを意識するようになり不機嫌さを外に出さない事が超重要スキルだと深く自認するようになりました。

不機嫌でいては子ども達は近寄って来ません。上機嫌でいれば情報が集まります。子ども達が寄ってきます。このことを、学級崩壊を経験した僕は痛い程分かっています。

「悔恨」ではなく「むしろ…」、起こった事に対してプラスに考える

上機嫌でいるというのは、楽しいことを期待するのではなく、起こることを楽しむと決めるということ。
『運転者未来を変える過去からの使者』 | 著：喜多川泰　より

自分に都合のいいことをイメージしていれば、それが起こるなんてプラス思考じゃないですよ。本当のプラス思考というのは、自分の人生でどんなことが起こってもそれが自分の人生においてどうしても必要だから起こった大切な経験だと思えるってことでしょう。「これから起こることに対してではなく、起こったことに対してプラスに考える……ということか」
『運転者未来を変える過去からの使者』 | 著：喜多川泰　より

上機嫌でいるというのは、生まれ持った性格ではなく、心の持ち方なんだと。それは過去を悔やむや現実を恨む姿勢ではなく、今に集中して楽しむことなんだと思います。

教員をしていると、プラスに思えない事もたくさん出てきますよね。例えば、子ども同士の喧嘩が親をひっくるめた難しい対応になったりします。そういう時に「最悪だ…」と切り捨ててしまうのが大抵です。その時に、違った捉え方をできるかが肝なのかも。

むしろよかったんじゃないか
『運転者未来を変える過去からの使者』 | 著：喜多川泰　より

これですね。

むしろ、今、そのトラブルが起こって良かったんじゃないか。

これは、長者番付の上位やノーベル賞受賞者の20%を占め「世界のトップにはいつも彼らがいる」で有名なユダヤ人のタルムード金言集「あるラバイの最悪で最良の災難」にも繋がる話ですね。今起こったことで、これから先訪れる予定であった更に酷い仕打ちを神は未然に防いでくれたという思考（参照：外部リンク）です。

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最後になりますが、読んでいて好きだった部分を紹介します。

「実際、世の中は誰かが頑張る姿からもらったエネルギーの集合体なんですよ。結果からもらったエネルギーの集合体じゃない。みんなそうやって、例えば娘の頑張る姿を見て、『俺も頑張らないと』って思って大変なことも乗り越えるエネルギーをもらってる。そんな大人が集まって仕事している、そのエネルギーがあるから、社会を動かしているんです。娘の出した結果を見てエネルギーをもらってるわけじゃないでしょ」
『運転者未来を変える過去からの使者』 | 著：喜多川泰　より

みんな繋がっていることを感じさせてくれた叙述でした。

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さて、今日は名著「運転者　未来を変える過去からの使者」を紹介させていただきました。いかがだったでしょうか。読後の爽快感が凄い一冊でこの本は誰にでも紹介できると強く思いました。是非、僕のこの紹介で読んで人生をプラスに転じてくれたら、僕も「運転者＝運を転ずる者」になれるかな？と変な事を考えています。

それではまた会いましょう！

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やまこ

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