今日は教師の長時間労働について話をします。
これは最近の学校現場では重大なテーマになっていますね。我々の後輩の為にも、労働時間を何とか減らしていかなければなりません。
まず平成18年度に出されている教員の勤務の実態調査の表をご覧ください。
小学校では、平日2時間37分の持ち帰りがあるんですね。
教師は大変な仕事、周りの先生方の本音が見えると、少し気持ちが楽になるかもしれません。江澤先生のご著書です。
小学校教師は毎日2時間37分の時間外勤務
その数値、本当ですか?
ご覧の通り、残業時間と持ち帰り時間を合計すると2時間37分が平均値として出ています。
この数値に事実が反映されているかは不透明ですが、私の主観としては過少申告されたものではないかなと思っています。
H18年っていうと、働き方改革の概念が出る前だし、仕方ないのかもね
具体的な対策は下の記事にもまとめているので参考にしてください。
不夜城だった前任校の学年主任の話
さて、不夜城と呼ばれた私の前任校の話をします(笑)
大きな学校だったので、学年主任との相性が超重要な職場でしたが、大変な思いをした時がありました。
お世話になった大好きな主任ですが…勤務時間は長かった。独身時代だったので今では無理だな💦
当時の学年主任は朝8時に出勤し、夜は早くても20時30分頃でした。17時に勤務終了としても3時間30分の超過勤務です。
これが一週間続けば17.5時間、1ヶ月続けば70時間の時間外勤務です。
皆さんの周りにこのような働き方をされている先生方はいませんか?
その先生に合わせるため、平社員もどうしても長時間勤務が強制されて辛かったです。
仕事時間が長い=負担感が大きいはちょっと違うかも
今でこそ私はポジティブな評価をいただくことができています。
他の先生方に「仕事ができる」とか「行動が素早い」とか言ってもらえることが多いです。
しかし、実際は仕事が素晴らしく短時間でできるわけではなく「学校で仕事をしないことを意識」しています。
時間は同じでもどう扱うかで負担感は変わってきます!
家でもできることは家でやる、学校でやらなきゃいけないことを優先して帰宅の時間までっ取り組む感じです。
時間外勤務は月間54時間を私はしている!
早く帰ろう
私は7時30分に出勤しています。
朝は45分の時間外勤務をしていますし、夕方は17時30分に退勤するまでの45分、毎日合計1.5時間の時間外勤務をしていて、一ヶ月では30時間にあたります。
家での持ち帰り仕事はおそらく毎日1.5時間ぐらいです。
月曜日から木曜日の4日間でこのような日々が続きます。(1.5h×4日=6h)、これが一か月間続くと6h×4週=24hです。
先ほどの30hと24hを足して合計で1ヶ月間、54hの時間外勤務をしていることになります。
気付かないだけで結構労働時間を使わせられてるんだね。
先生方によってはご自身の働き方で負担感じている人も多いと思います。
教師が感じる負担感を減らす方法を記載していこうと思いますので参考にしてくださいね。
教師が長時間労働を避ける「意識」と「やるべきこと」
僕が取り組んできて効果的だった内容を紹介します。
意識①集中が途切れない環境で仕事する
職員室より教室で
皆さんは職員室で仕事ができますか私は会計の処理とかお便り作成は職員室でも出来るのですが授業づくりはとても職員室ではできません。
日程調整などでどうしても他の先生方から話しかけられることがあります。僕も話しかけてしまう時もあるので致し方ないことだと思います。
事業づくりは家に帰ってからそれ以外のことを職員室でやるこういう風に明確に自分の中で分けることで意外と仕事の効率化されます。
家に帰ってからだとできないという人は祝日ではなくて自分の教室で仕事授業づくりをするといいと思います。
意識②いきなり完成形を目指さず小さく取り掛かる
まず始める
何か行事の実施要項などを作ろうとする時に完成形のものを作ろうとすると疲れます。まだ締め切りが先のものに早めに取り掛かることが肝心です。
その時クリエイティブに仕事ができなくても問題がありません。
この自分の意識のフックにかけたような感じが大事です。
ちょっと家事をしている時とかにこういう風にしようと思いつくことがあります。
出来栄えとしては50点だとしても早めに取り掛かるこれがすごく大事です。
意識③ワークシートで授業のイメージ作り
授業イメージを手っ取り早く
授業の構造を基本的にワークシートで作っています。
若手の頃は板書計画や発問に時間を取られていましたが最近は子供たちをどう動かすかというワークシートづくりに力を入れています。
ワークシートの枠のあることで子供達は何をすればいいかがはっきりしますので作っておくと便利です。
正直このようなことができるのもデジタル技術が長けているからであってますます必要なスキルですので高めておいて損はないと思います。
意識④デジタル教科書をフル活用
使える物を使い倒す
本校には算数のデジタル教科書が入っていますので、そのコンテンツをフル活用しています。
大きな画像や図形を提示することで印刷する必要がないので重宝しています。
学校に整備されているものはちゃんと把握して使えるものは全て使いましょう。車輪の再発明をする必要はないのです。
意識⑤使えそうなデータは OneDrive に入れておく
クラウド化は必須です
家で仕事をしたくなった時にデータがないということも多々あります。
最近だと修学旅行の計画書を作ろうとしたのにデータが無かった…。折角やる気だったのに。こうならないように予めドライブに保存しておくと便利ですよね。
それを防ぐために自分に関係のありそうな仕事に関するデータは OneDrive に入れるようにしています。
これですぐ必要なデータにアクセスできるので自分の公務文書に関係しそうなものをあらかじめ入れておくといいと思います。
特別支援学校だと定時で帰れるは本当なのか?
twitterを見ていると「特別支援学校は早く帰れる」という噂が流れていました。僕は勤務したことないので分からないのですが、比較的そういう声が多くてびっくりしました。
特別支援学校に校種チェンジも一つの策か
小学校だからといって、定時退勤できないなんて嫌ですよね。
仕事をさっさと終わらせて定時退勤をしましょう!
まとめ:教師の仕事量は確かに多いから潰れないように意識を変えよう
仕事の奴隷になるな!
ここまで長時間勤務を是正するために個人レベルでできそうなことを考えてきました。
長時間勤務につながるのは計画的ではない行動です。
誰かから言われたことをやる流れに任せてやるこれが長時間労働の原因になります。
環境を整え、効率的に仕事をする意識を持つことで負担は変わってくるはずです。参考になれば幸いです。
最後に、教師で時間が十分取れなくて辛いなあ、何とかしたいなあと思う人は、だまされたと思って読んでみてください。
起業というオプションを考えることで、楽しくなりますよ!
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