【2020年】道徳読みの実践(授業方法)を解説します

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2019年に道徳読みを学び、実践を重ねてきました。(まだまだですが)基本に忠実に昨年度は行っていましたが今年から少しやり方をアレンジしていますので、そのことについて紹介したいと思います。

目次

道徳読みの学習活動はどう仕組んでいるか

昨年度、私が実践していた道徳読みの流れです。

2019年 まつおが実践した基本的な道徳読み
  • 普通に読む(内容を理解する)
  • 道徳探しをする
  • 見つけた「道徳」を発表し共有する(ペア、全体等は実態に応じて)
  • 登場人物を評価し、評価の理由を書く
  • 自分をふりかえる

そして、今年実践している学習の流れです。

2020年ver まつおの道徳読み
  • 普通に読む(内容を理解する)
  • 道徳探し(黙読)一言書き入れながら
  • 人物評価→評価の理由を全体共有
  • 自分とは違う評価の人への質問タイム
  • 班の話し合い → 共有
  • ふりかえり

大きくは、見つけた道徳を共有し合う活動を廃止しました。その他、細かい所で少しずつ改善を加えています。この記事は、下記書籍で学んだことをアレンジした記事の為、原作を読んでいない方はこちらを参照ください

道徳探し後の共有を辞めた理由

道徳探しは板についてきた活動の一つです。どんな子どもでも、自分なりの軸を持って良い、悪いを判断することが比較的簡単にできます。去年までは道徳探しの後に見つけた道徳を班やペアで共有していましたが、今年はある理由で辞めました

まずは基本的な道徳探しのポイントを紹介しますね。

私が考えている『道徳探し』のポイント
  • 一言書き込めるぐらいの本文が書かれたシートを準備
  • Goodには赤線を、Badには青線を引き、近くに一言メモ

では、私が辞めた理由ですが、これは見つけたものを共有している間、聞き流し状態の子どもが多いからです。というのも、道徳を見つける活動は楽しいから頑張りますよね。でも、友達が見つけたものってあまり興味が持てないようでした。聞く必要感が出にくい悩みがあったので、思い切ってこの部分を省きました。

心の友
心の友

道徳探しをした後は聞く必要感が生まれにくいもんね。

道徳探しの後、すぐに人物評価をする理由

実践者であれば分かると思いますが、ここまで「読む→道徳探し→人物評価」と全て個人の活動になっています。対話的で…が叫ばれる時代ですが、僕はこれで良いと考えています。対話するには自分の考えを持っていないと深まりません。「分からないから聞きたい」はあり得ますが、「自分は考えていないけど聞きたい」あり得ないと思うのです。だから、早めに人物評価を入れて児童が登場人物について考える機会を確保しています。

人物評価の理由を全体共有する理由

僕は人物を「A・B・C」のどれかで評価させています。人物評価の流れはこんな感じです。

人物評価の全体共有の流れ
  • ABC評価がそれぞれ何人ずついるか共有する
  • 人数の少ない評価から理由を聞く
  • 自分と異なる意見への質問を受け付ける
  • 質問に対してペアやグループで考える

まずは、「人物をAにした人?」という風に人数を確認して黒板に書きます。A・B・C、それぞれ選んだ人数が明らかになると「えー!」とか「なんで~?」とか教室から声が上がります。全員がその人物について考えているだけに「どうでもいいこと」ではなく、関心が生まれます。聞く活動にも面白みが出るのだと思います。

まつお先生
まつお先生

人数の違いを出すのは、「捉え方は人それぞれ」という事を感じて欲しい願いもあります。

次に評価した人数が少ない所から理由を聞いていきます。これは、大多数に意見を言われた後に発言をするのは言いにくいと思うからです。ちょっとした配慮ですね。ルールを確認しておくことも大切です。

道徳読み たった一つのクラスルール 
  • 他人の意見は、どんなに「えー」と思っても最後まで聞く

うちのルールはこれだけです。これさえ守ってくれれば大丈夫。

質問された人だけが答えず話し合う

例えば、「困っている人を助けたんだからAだと思う」と答えた太郎君がいたとして、違う子が「でも、相手は助けて欲しいと思ったか分からないよ。相手に聞いてから助けなきゃだめだから」と判断していた次郎君がいたとします。

太朗君に向かって「助けがいるか聞いていないからAではないんじゃない?」と次郎君が言ったとします。この後で、太郎君に回答を求めれば、学習の流れの「外」に退場する子が出ると思います。

太朗君と次郎君が話しているから、私は関係ないかな

そこで、こういうタイミングでグループに返します。今の意見が出たけど、どう思うかな?話し合ってごらんというふうに。慣れていれば、意見をじっくり話し合うことができるようになります。

まつお先生
まつお先生

話し合いの規模がでかければでかいほど、退場者が出るので極力、小さい単位になるよう心掛けています。

学習の流れから離脱する児童を出さないために僕は、質問された人が答えるのではなく班活動で一人一人が話せるように気を付けています。

道徳は「個を立たせる」授業を目指していきたい

boy in brown collared top smiling and surrounded by children

学習では個別最適化なんて言われますが、道徳でも同じだと思います。算数の様に、これが分からないから前の学年の内容に戻って問題を出すなんて機能は道徳学習では必要ないでしょう。

僕の経験上、道徳は一生懸命に語る子が出れば出るほど、蚊帳の外にいる子が出てくるものです。それは避けたいです。道徳における個を立たせるはある意味で、個別にじっくり考え、話し、ふりかえり機会がある授業ではないかと思います。

やりながら変えていったものです。また、他の先生からしたら改善点もきっと多い事と予想できます。是非コメント欄などでお気づきの点など教えていただければ幸いです。合わせて、このやり方が万能だとか、完璧だとか、思っている節はまるでございませんので^^

指導の技術が低いので今後も精進して磨いていきたいと考えています。

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この記事を書いた人

家計管理と資産運用に取り組む現役の小学校教師。将来はサイドFIREを目指して資産作りに努めている。2021年に第一子誕生し、父親となる。教師の幸せな働き方を追求すると共に、教職からの脱出を試みている。

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