我が子の担任と相性が悪くて…
こんにちは、まつおです。現役小学校教師です。お子様が、担任と相性が悪い場合、親は心配ですよね。
Googleで検索しても、類似キーワードは多数出てきます。それだけこの問題は多くの保護者を悩ませている問題だということです。運として諦めるしかないのか、他に具体的な手段はあるのか、学校に勤務する教師の立場からお話が出来ればと思い記事を書きます。
まずは自己紹介から!
これから紹介する僕の考え方の根本はアドラー心理学から影響を受けていると思います。子どもを育てる忙しい保護者の方にも間違いなくお勧めできる一冊です。
名前を聞いたことあるけど読んだことのない方は是非!
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担任の先生と「合わない」は子にとって深刻なストレスである
どの学年でも担任と相性が悪いのは精神的に安定しません。特に低学年児童は自分で心の状況を明確に吐露できないため、辛い思いをするはず。一日の大半を共に過ごす、そして基本的には信頼関係で結ばれているはずの教師と合わないのであれば深刻なストレスなのは間違いありません。
教師は学級内における権力がありますから、一朝一夕では崩れないのが普通です。しかし、数か月その状況が続けば学級はマイナスな方向に動いていきます。
一瞬で崩れることもあれば、じわじわ崩れることもあるよ
場合によってはお子さんが想像していなかった「被害者」になる可能性があります。
予期せず他の保護者から問題児扱いされるリスクもある
仮にお子さんが担任との相性の悪さがきっかけで学級の悪い雰囲気を直接生み出す存在になれば、周りの子や保護者からあなたの子が問題児扱いされる可能性すらあるんです。
担任と合わないだけで終わればまだ良い…。思わぬ二次被害に繋がる可能性が大です。保護者は放っておかない方が良いんです。
無論、教員はどの子にも合わせる必要があります。贔屓をする訳にはいきませんが、全体の奉仕者である以上、学級を受け持ったら歩み寄る必要が教員にはあるのです。
保護者はどんな言葉に気を付ければ良いのでしょう?
子どもがこんな言葉を言ったら要注意です
お子さんが担任のことを話すことは多いと思います。その際、何か気を付けた方が良いことはあるでしょうか。よく子どもの発言を鵜吞みにしないことが大事だと言いますね。勿論僕もそうだと思います。
しかし、次に挙げるような言葉が出てきたら要注意です。具体的に話を聞いたり、場合によっては管理職などに報告を入れた方が良い場合もあります。
- 先生が怒鳴っていて怖い、嫌だ
- 私だけ~をさせてもらえなかった
- 恥ずかしくて嫌だった
- ◎◎さんが可哀そうだった
担任と相性が悪いばかりに、自己肯定感が下がっている可能性があります。そういう場合には、保護者の方から「お子さんの素晴らしさ」を是非伝えてあげてください。
子ども達が健全に成長していくにはテスト等で数値化することができない「非認知能力」が重要だと言われていますが、相性の悪い教員と一緒にいることで、重要な非認知能力を極端に下げてしまう可能性があります。
この本は僕が考える子育ての大切なポイントが詰まった最高の一冊です。(僕がつべこべ言うより、Amazonレビューを見てください。)購入すればお金がかかりますが、Kindle Unlimitedで0円で読めますので、30日間無料キャンペーンの期間中に読んじゃってくださいね。便利な世の中ですね。
話を戻します。
もちろん担任も精一杯やっているのでしょうが、上手く伝わらない時や、伝え方を失敗してしまうこともあります。残念ながら、よろしくない指導をする教師だってやはりいます。
ですから、保護者も子供の心を守るためにアンテナを高く張っていて欲しいのです。
実は「担任が嫌い」「担任が合わない」というのは若手の新卒教員にだけ当てはまるかと言うとそうではありません。最近ではベテラン教員であってもトラブル発生している学級が多いです。一つ事例を見てみましょう。
実際の教室を思い浮かべながら読んでいただけると良いと思います。
退職間際のベテラン担任でも上手くいかないことが多い
僕が知っている学級で荒れている学級の紹介です。1年生から、2年間連続して担任をした先生の教室です。
発達障害に近い症状(僕は具体的な所までは知りません)があるお子さん(支援が必要)が数名いる学級です。そういう状況もありT2として支援の先生が毎時間入っていました。
その子達が1年生の間は何とか回っているように見えました。
見えました?
後でいろいろな先生に聞いたところ実際は何とか抑え込んでいたようです。周りから話を聞くと、問題行動のある児童と担任とのコミュニケーションは「叱る=叱られる」の関係性だったようです。つまり、たわいもない日常会話などなく、担任が口を開く➡叱るとなっていました。
当事者は辛いはずです。
担任が意図していなかった行動をすれば(例えば突然、廊下移動中に走り出す)大声で怒鳴ります。例えば階段の掲示物を走った時にはがしてしまったら、周りの子に「連れてきなさい」と大声で言います。
教室の空気が重くなりそうだね
これでは、グレーゾーンの子は辛い思いをします。周囲の子から怒られるダメな奴というレッテルが貼られるわけですからね。意図せず担任が「その子を排除せよ」というメッセージを発してしまっている状況です。担任からいつも目くじらを立てられ叱責されるのが日常になるのですから本人は大変辛いでしょう。
周りの子は、自分が悪いことをした訳でもないのに大声を出され不満が溜まります。不利益を被った児童の中に不満が溜まり、担任への不信感が生まれていくのも無理がありません。
私なら我慢できないわそんな学級
そして、数か月~1年近くの期間を経て、学級崩壊のような状況が生まれます。このブログは教師が多く見るため、教師目線でどうする必要があったのかを考えていきます。
保護者にも参考になることがあると思いますが、飛ばしたい場合は保護者向けの所まで飛んで下さい。
「嫌い」「苦手」と思われないよう担任は努力が必要
この事例から担任の教師はどうしたらよいのでしょう?
①しょうもないコミュニケーションを取る
皆さんの学級経営は順風満帆ですか?
突然で恐縮ですが僕に「上手くいかない学級あるある」を喋らせてください。僕には喋る権利も責任もあります。なぜなら、誇れない過去「荒れた学級を作ってしまった過去」があるからです。
あの頃の僕は「口を開く=指摘」となっていて、良い所を褒めることも他愛もない会話をすることも極端に少なくなっていました。元々そんな教員でも、そんな人間でもないのですが、様々な状況が僕をそういう指摘人間に変えていました。(詳しくは過去記事を見て欲しい)
これでは信頼関係なんて生まれる訳がありません。
でも、学級が悪い状況の時って指摘せざるを得ないよね…
分かる…分かるよ!! でも、その思考を変えるのが大事です。もやもやした毒素を学級から消すことに注力しましょう。そのためには「雑談」が肝です。担任の人間味をさらけ出していきましょう。
例えば、どんな雑談をすると良いの?
- 昨日のご飯は何を食べたの?
- ◎◎君は家に帰って何をするのが好き?
- 外食に行くのはどこのお店が好き?
- 将来はどんな事やりたいとかあるの?
しょうもない質問だなあと思いましたよね?
良いんです。これで良いんです!これが良いんです!!!
こういう質問を子ども達にぶつけまくりましょう。高学年女子だろうと構いません。僕はここが間違っていました。アラサーの男が話しかけてくることを多感な女子たちは嫌がるだろうなと自分で自分に制約をかけていたのです。
一般的に大人の男が話しかけるの嫌かな~って思った訳ですよ…
しかし、これが全然間違いだったんですよね。
むしろ高学年女子との会話量が足りなかった。喋りまくっているうちに、突っ込まれるようになるは何を言っても大丈夫だって思ってもらえるわ、大声で笑うようになるわ、で良いことづくめでした。
この記事書きながら妙に腑に落ちたのですが会話しないと担任との繋がりではできませんよね。当然なのに「指導者」となると会話が減りがち。親子みたいな感じでたわいもない会話をするのが大事です。
低学年だろうが高学年だろうが、ひるまないで喋りまくる。とにかく会話量の確保を!
②褒める、認める機会を作る
次は陳腐されているか気がしますが「褒める」です。
普通の策の様に「褒める」は使われますが、その効果がどういう風に表れるか意識していますか?職員の打ち合わせで子どもについて共有する場面がありました。
いつも担任が問題児扱いしているためか、よく名前が出てくる子が居ました。
また、あの子か~!
ある時、その子が校内を爆走していました。
おやおや…と見ていたのですが、友達が落としたジャンパーを拾うために全力ダッシュしたことが分かりました(笑)通りがかった僕は大げさに褒めたたえました。
お~わざわざ人のジャンパー拾うために来てくれたの偉いね~!◎◎君みたいな人が増えると良い学校になるね。ありがとう!
すると恥ずかしそうだけど嬉しそうな、くすぐったそうな、何だか慣れていない不思議な感じなのでした。「この子は褒められるのが慣れていないんだな。もっと普段から意図的に褒めればこの子の何かが変わる気がする」と思いました。
これは、心のタンクに栄養を与えるイメージだね!
問題行動のある子は褒められるのに慣れていません。
そこを逆手に取りましょう。ちょっと褒めてあげるだけで木に登ります!
僕だってそうですよ。そんなもんです人間は。褒めなきゃ頑張りません。褒めていきましょう!
担任が嫌だと言われたら保護者はどうすれば良い?
ここからは保護者向けです。お子様から「担任の先生が嫌なんだよ」と相談を受けたら皆さんはどんな対応を取りますか?
まずは、学校の職員として保護者にお願いをしたいです。子どもが嫌な思いをしている…その時点で学校や教師に対する感情はネガティブなものだと思います。その時点で、子どもに「~先生はダメだね」とか、「~先生にママが言っておいてあげるね」みたいな事を言うのは辞めて欲しいです。
理由があります。
①担任の思いを汲み取って子どもに伝えて欲しい
身勝手な願いを言ってごめんなさい。初めに謝ります。
子どもが担任のことを嫌だという背景はさまざまあります。子どもが前向きになれない状況を作っているのは間違いないのですが、担任のことを悪く言うよりも何でそういうことを言ったのか、担任側の背景にあることを汲み取って声をかけてもらえると有難いです。
でも、そんな余裕なんてないよ…
分かる…分かるんやで…でもな…
例えば「先生からいつも◎◎君は字が汚くて見辛いんだよね」と言われると落ち込んでいたとします。先生は、◎◎が嫌いでそうやって言っているんではなくて、もっと見やすい字で書いて欲しいんじゃないかな。人数多いと丸付けも大変だから、読める字だと嬉しいと思うよ。思いやりを持って字を書けると良いね。頑張ってみよう!」
こんな風に返してもらえたら、もう僕は心からの土下座で頭が地中に埋まっていきそうです。
こんな保護者の言葉があれば次に字を書く時、思いやりを持って書くことができそうじゃないですか。学校に通う子どもは少しでもポジティブに学校を捉えた方が幸せに生きられますものね。
もし、最初の段階で担任を悪者にすると、子どもの心は一瞬スカッとするかもしれません。
しかし、子どもが学校に通っている時間にプラスの効果が生み出されるわけではありません。むしろ弊害を助長することになり、余計に保護者の負担は増してしまうことさえ考えられます。
まずは中立に、そして子どもが少し生きやすくなるご助言をしていただけたら…そう思うのです。
②子どもの話を聞いて、違和感を感じたらメモを取る
しかし、そうは言っていられない状況も分かります。
え、そんなにひどいこと…どうなの?
こんな風に感じたら、メモを取っておくことをお勧めします。この場合、注意されることが多い児童は「怒られた」「怒鳴られる」ということを言うかもしれません。日付と内容の簡易メモで良いでしょう。
これは担任を糾弾するためではなく、深刻な状況だった場合、学校管理職に相談する際の材料となるためです。
勿論、僕は学校職員なので、事細かに指摘されるのは嫌です(笑)その点、こういう助言はしたくないのですが、担任以外の人に相談する場合を想定しておくことでより詳細な聞き取りが可能になります。
③担任に伝える
これは気が引けるかも知れませんが僕は最も効果的だと思っていることです。「面談などの際に担任に顔を合わせて伝える」です。暗黒の教師生活を経験していたい僕も、保護者から言われたことがあります。
うちの子が、強く注意されたことで怖がっています。そこまで注意する必要はないと思います。何がダメだったか、落ち着いて言ってもらった方が良いですし、前の担任は本当はこうしたかったんでしょ?とか汲み取ってくれていましたよ。
正直、言われた時は頭に来ますよ(笑)
こういうの辛いよね先生は。
それは仕方ない、人間だもの。でも、時間が経って「ああ、そうだな。その通りだな。」と思いました。そこで言われてから深く自認し、態度を改めました。すると子どもとの関係も変わってくるもんですよ。
次の面談の時には「あの時、こうやって言ってもらったから関係性が良くなったんです!ありがとうございました」と伝えました。
すると保護者からは「先生の態度が変わって面白くなった」って言っていましたと返ってきました。言い難いこと、伝えてくれた保護者に今では感謝しています。
教員も完璧じゃないので、保護者に言われて初めて気付くこともいっぱいあります。
ここまで読むと、「反省するまつおさんが担任だったから良かったけど…」と思われるかもしれませんね。担任が改善してくれるかどうか、それは確かに運です。
でも、言わないで子どもが被害を受け続けるよりは、牽制した方が良くないですか?
もし我が子が更なる不利益を被るなら教育者としてあり得ません。管理職などに直接糾弾するしかありません。
④学年主任、管理職に伝える
担任に言っても改善しない場合は往々にしてあります。何故なら学級の実態を深く知っているのは担任しかいないからです。
その場合は、学年主任や管理職に伝えましょう。まずオススメなのは管理職です。担任が放っておいた問題も、管理職は立場上放っておけないからです。いじめなどの報告義務を教頭が持っていることからも分かるように、立場上、保護者からの相談を解決するのが役目なのです。ここを使いましょう。
教頭先生は極めて忙しい人なので、そこは弁えつつ…
担任は、管理職から言われたことは注意深く実行する傾向にあります。やはり上司ですから。一保護者から言われた「ご意見」ではなく、管理職から指示された「命令」の方が効力が強そうなのは察していただけますよね。
その際、①で挙げたメモが具体的であるほど、管理職のセンサーに引っ掛かるのは言うまでもありません。
担任を変えて欲しい時はどうしたらよい?
よく聞きますが、これは基本的には「無理」な願いです。四月に任命された学級の担任が、年度途中で入れ替わるのはめったなことではありません。どんなに我が子が「嫌い」だと言ってもです。では泣き寝入りするしかないのか。
その場合、嫌いな人との接し方を教えてあげるのも大人の役割かと思います。例えば「必要以上に接触しないこと」「信頼できる他の先生を見つける事」などが考えられますね。
大人だって嫌いな人がいるんだから、無理に近づきすぎなくて良いんだよ。自分の気持ちを大切にするのも大事だよ。
しかし、これは担任と子どもの関係だと厳しいです。やはり、先生がどういう考えで話をしているのか、態度がひどかったとしても何でそういう発言をしているのか、そこを嚙み砕いて子どもに伝えるのも一つの手段です。
先生は、◎◎にこういう風にしてほしかったんじゃないかな。なぜならね…
よくあるのが「保護者が担任の悪口を言う」ことですが、これは悪手です。
子どもが担任を敵対視する原因にもなりますし、学級崩壊をさせる主要人物になり、他の学級の子からの見る目がネガティブなものへと変容する可能性があるからです。
子どもが嫌な思いをしたなら、是非、保護者と担任で話し合いを持ち、大人の解決がもたらされるべきです。子どもが二次被害を受けるのは避けたいです。
まとめ:担任と合わないストレスは甚大!子どもの話を聞いて対応を慎重に探ろう
いかがだったでしょうか。改めてですが、子どもが担任と合わないのは相当なストレスです。担任が嫌いと言う言葉が出てしまったら保護者が取るべき行動は、以下のように思います。
- 担任の言葉の裏側にある事を噛み砕いて伝える
- 違和感が強い時にはメモを取って自衛に入る
- 担任に伝えて改善を図ってもらうよう進言する
- 学年主任や管理職に相談をする
子どもの話をよく聞いて、子どもが前向きになれるよう助言をする。その上で担任に伝えるのが重要です。保護者も教師も子どもをより良い方向に導いていきたい願いは一緒です。
それぞれの正義が違うから難しいけど、何とか歩み寄れるように頑張っていくのが大人の役目だね。
是非、担任との関係性が良くなることを願います!!
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
最後にお得情報~資産1200万を突破した教員投資家が紹介~
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