コロナへの対応ばかりで嫌になる日々ですね。
臨時休校が終わって早く子ども達と授業したい!!
さて、この記事では、これから何年も教師として力を発揮される初任者の先生方に向けてお勧めの本を紹介しています!
本屋で並んでいる本をちらっと見ても、どれがオススメなのかよく分からないと思うので、僕が読んでオススメできる本をサクッと紹介しています(^^)/
・小学校教諭6年目、27歳の男性教師☺1年生以外を経験しました
・現役投資家、教育と投資を両立させている経済に詳しい教師☺
去年も紹介したので、今回は2020verです。2019年にオススメした本は今回抜いてありますが、良書なのは間違いないですので、併せてこちらの記事もご覧ください。
それでは行って見ましょう!
この力こそ人間力|「非認知能力」の育て方
「非認知能力」という言葉を最近よく耳にしませんか?
テストでは測れない、総合的な人間力のことだよ。立ち直る力、やり遂げる力、問題を見つける力とかね!
子ども達に育てたい超大切な資質能力である「非認知能力」について書かれた最強の指南書です。僕はこの本を読んで、非認知能力を育てるには具体的にどのようにふるまえば良いのかを知りました。
筆者の娘さんは「全米最優秀女子高生」に選ばれた方です。そんな子を育てた教育は、親や教師の「心の持ち方」と深くかかわっていました。
2020年の教育改革で、何をどのように考えて子育てや教育をしていくことが大切か、自身の体験をもとに、猿でもわかるくらい分かりやすく書いてくれています。(猿並みの理解力である僕が理解できたんですから!!)
全部話をしては面白くないので、エッセンスとして心に残った言葉を一つだけ紹介。
「私たちの仕事は、子どもが自分を発見し、それぞれのペースで成長していくお手伝いをすること。そのために、私たちは子ども一人一人の心を繭で包むように接します。」
詰め込んだり、威圧したりすることではないことが読み取れるね!
個人的には、「頼むから読んでくれ!」といいたい良書。
学びは与えず引き出すもの|教えない授業
次は、美術館の学芸員の方が書かれた「教えない授業」です。
サブタイトルが美術館発、「正解のない問い」に挑む力の育て方と普通の教育書とは変わっていますよね。
この本は「対話的鑑賞」という手法を用いて、友達と対話を積みながら学びを創る方法が紹介されています。
この本では教師の立ち位置は「ナビゲーター」になります。ナビゲーターとしてする仕事は以下のようなものがありました。
1.「見たこと、考えたこと、感想でも何でも話してみて」と投げる
2.「どこからそう思った?」と考えた根拠を問う
3.「そこからどう思う?」と根拠を元に個人的な解釈を問う
4.友達との交流の中でいろんな捉え方があることに気付かせる
初任者の頃は、教育書を読んでも具体的な授業イメージが思い浮かばないものです。この本は、授業中のやり取りがたくさん載せられている点が凄くオススメ!「良い授業」をイメージして学びながら読めます。
こうすれば授業は成功する!なんていうものは存在しないし、そんなことを声高らかに言っている本だったら毛嫌いするのですが、授業をしている時にこういう事を考えているのか!という気付きがたくさんある本だったね。」
これからの授業は「教えない」知識は子ども達の中から引き出し作る!良書です。
余談ですが、対話的な学びでは「発言の安心感」が凄く重要になってくるとこの本を読んで思いました。大学時代に教授からこんなことを言われました。
先生は舐められたら終わりだから、子どもが発言しても「ありがとう」なんて言ってはいけないよ。
どう思います?
この本を読んだ後には、みんなの前で話をするんだから、学びを前に進めてくれてありがとうと言葉で伝えるのは安心感を作る良い働きかけなのではないかと考えるようになりました。
普遍の学級という単位を疑う|教育の力
教師の卵の皆さん、この質問にどう答えるでしょうか?
公教育の目的は何だと思います?
筆者である苫野一徳さんは、公教育を「すべての人びとが<自由>に生きられるための<教養=力能>を育む」(p. 24)ものと定義づけています。
もしかして、これ凄く難しい本じゃない?
ちゃうちゃう!めちゃくちゃ分かりやすい本だよ。哲学者である苫野さんの本は、多くの哲学者の本と違ってすごく読みやすい!
哲学者って固い勝手なイメージがあってつまらない固定観念を持っていたのですがサクサク興味が消えないまま読めました。
筆者は時折<>をつけながら話をします。それは一般的な解釈ではなく独自に強いこだわりを持って表記されている部分です。例えば、<自由>という言葉が頻出しますが、そこに意識を持って読み進めると良いでしょう
この本を読むと、「当然だよな~」と思っている学校教育の根底を考えることができる本です。普段はそこ考えないなという所にクリーンヒット!
例えば、学級という集団が必要かどうかなんて考えませんよね?(笑)筆者は同学年で横並びの従来の「学級」を解体した方が良いと考えておられます。考えが凄い…!
これが良いか悪いかは自己判断いただくとして、以下のような苫野さんの考え方に僕は賛成です。
学校の役割は、勉強を「教える」機能から、「集団生活」の中で「協働」「共同」「コミュニケーション」など他者とのかかわりを訓練する場へとシフトした方が教育としては価値が高まる。
今後の学校の在り方を考えられる良い一冊です!
小学校教諭の初任者が本を読むということ
経験を重ねても、本を読むことで指導の指針を強く、太く持つことができるようになります。自分の教育に「裏付け」されて、自信がみなぎってきます。そして、早く授業をしたり子ども達と関わりたくなります(笑)
本を読んだ後って、凄くアドレナリン出ません?
現場にいると具体的な経験こそが重要という印象を受けますが、それ以上に知識を取り入れて実践と絡めていくことが必要だと思うようになりました。
優れた実践家は、優れたインプッターである!
そしてこうも言えます。
本を読んでも実践しなければ何も変わらない。読んだらすぐに行動しましょう!
より良い子ども達の育ちを目指して、僕もまた頑張ります!
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