国語の授業は難しいし進め方が分からない!国語に難しさを感じる教師が読むべき書籍

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国語の授業は難しいと思っていませんか?

私は国語の授業が苦手で研究授業も避けてきました。

自分で授業をしていて、しっくりこない教科ナンバーワンが国語で、このままではいけないなと思っていた教科でした。

そんな私が今回、これは良いという書籍に出会ったのでシェアします。それは、白石範孝の国語授業の教養という書籍です。

勉強熱心な先生なら知っている筑波の付属小国語科で大変著名な方ですね!

本書では、国語の授業での定番活動が示され、その「目的・方法・繋がり」を見やすくまとめられています。

目次

定番活動①「初発の感想を書く」

例えば、物語文の学習では「初発の感想を書く」という学習活動が設定されることが多いです。

この①目的②方法③繋がりを皆さんは言語化できるでしょうか?

僕は正直、読んだ感想が長く書ければよく読めている方だなと漠然としか考えていませんでした。

ポンコツかよ!

筆者の白石さんによると、初発の感想を書かせる目的は「実態把握」にあるそうです。

さらに、実態を把握するためには、「何を書かせるか」の指示を出す必要があると言っています。

例えば、「中心人物は~をしましたね。なぜそのようなことをしたのでしょうか?」と問うことで、その部分の読みの実態把握が可能になりますよね。

これ、どうですかね?意識されていました?

そこまで意識することは無かったな…

普段の授業で何となくやっている活動に意味を捉え直すと、授業力が上がっていくのが分かりますよね。

勉強になった!

定番活動②「説明文の内容を表にまとめましょう」

説明文の内容をあらかじめ用意した表にまとめていく…

これもよくある活動ですね。教科書にも例として挙がっていることが多い印象です。

この「目的、方法、繋がり」を言えますか?

白石さんによると、表を書かせる目的は「(比較の文章といわれる説明文の)文章の内容を表にまとめる力を付けさせること」だそうです。

そのために最も大切なことは、縦軸・横軸に何を入れれば良いか考えさせること…。

これは脱帽でした。

教科書でも縦軸と横軸はあらかじめ書いているので、教師側から提示したことしかありませんでしたので、なるほどと思いましたね。

表を完成させることが目的ではない。

どのような表にすれば筆者が行っている説明を整理することができるのかを考えることが目的である。

うーん、深いです。

これを達成するための方法は次の通り。

横軸には「その文章で比較しているもの」を入れます。

縦軸には「比較の視点」を入れます。

この経験を積ませて、子ども自身が何を入れれば比較ができるかを見出していくそうです。

いや~やってきたことを恥じます!大反省会!

チッキショォ!

国語が上手くいかない理由が見えてくる一冊

先ほどの例で挙げた「初発の感想」も「表による比較」も自分がいかに何となく授業を考えていたかを痛感するには十分な内容でした。

最近だと働き方改革だとか、定時退勤だとか、そっち方面の話ばかりがバズる傾向ですが。

教師である我々は「質」を考えていかなきゃなと思いました。

書籍内で取り上げられている定番活動は次の通りです。

説明のある定番活動はこれだ!
  1. 物語文の授業10個
    1. 初発の感想を書く
    2. 物語の設定を確認する
    3. 物語の視点は誰でしょう
    4. 中心人物は誰でしょう
    5. ○○の気持ちを考えよう
    6. クライマックスを探す
    7. 中心人物の変容をとらえる
    8. 作品の主題を書く
    9. 感想を書く
    10. 吹き出しに気持ちを書く
  2. 説明文の授業7個
    1. 基本三文系と三部構成を捉える
    2. 段落の繋がりをとらえる
    3. 段落ごとにまとめましょう
    4. 文章構造図・構成図を書こう
    5. 内容を表にまとめよう
    6. 要点・要約・要旨をまとめよう
    7. 筆者の主張をまとめよう
  3. 詩・単価・俳句の授業6個
    1. どんな五感を使っているか
    2. どんな情景が描かれているか
    3. 季語を読みましょう
    4. 音数を数えてみましょう
    5. どんな技法が使われているか
    6. 作ってみましょう

白石さんは、こちらの著書も執筆されていますので、今度はこっちを読んでいこうと思ってぽちりました。到着が楽しみです!

僕が読んで為になっている書籍は以下でまとめていますので是非ご覧ください!

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この記事を書いた人

家計管理と資産運用に取り組む現役の小学校教師。将来はサイドFIREを目指して資産作りに努めている。2021年に第一子誕生し、父親となる。教師の幸せな働き方を追求すると共に、教職からの脱出を試みている。

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