この記事は前回の記事、「【暗黒の1年】高学年「学級は荒れ、管理職とバチバチ」を経験した担任が全てをさらけ出す(1/4)」の続編です。
- 第1回:学級の荒れ方(子の荒れ→管理職との摩擦)
- 第2回:原因解明(なぜ教室は荒れたのか)
- 第3回:改善理由(荒れの消失→爆笑の学級へ)
- 第4回:学級経営に「失敗」するマインドセット
荒れの原因は何個か考えられますが、僕が特に強く失敗だったと感じていることを画像にまとめました。
ここに今日語りたいことが詰まっています。
この記事を読む多くの先生は「困り感」を持っていることが想定されます。正直、言い辛いのですが、振り返ってみると原因はすべて自分に合ったことを痛感してしまいます。
当時は周りへの不満ばかりで、本当に恥ずかしいです
良くも悪くも学級の主導者は担任ですね。
教師の理想から生まれる「こうあるべき」が歪を生む
仕方ない部分もやはりあると思いますが、教師側の理想で「こうあるべき」の指導は排除した方が良いというのが失敗からの学びです。
僕は現任校に5年担任で赴任したのですが、以前の職場での5年生の姿が脳の中にありました。
前の職場で、優秀な先生が学年にいて、子どもを導くその姿に憧れました。
理想像をもって取り組むのは、一般的には良いことだよね。
朗らかで指導力がある姿かっけぇ
自分への期待と異動に伴い高まる承認欲求
ずっとその先生を理想としていて「今度は自分の力で、高学年のこの子達をあの理想像まで引き上げなきゃいけない」
このように、どこか自分に期待を掛けていました。
更に赴任したばかりということもあり自分の事を職員に知ってもらうにも「成果を挙げなきゃ」と思っていた節があります。
いや、より正直に言えば、周りに評価されたい考えがありました。我ながら、呆れてしまいますね。
承認欲求…よく見られたかったんだね
高学年らしく、誰から見ても立派に、褒められる学年であってくれ、そして担任である自分が評価されるように…
そんなことを考えてはいませんが、心のなかにこんな考えが少なからずあったのだと思います。
こんな理想像を抱えた教師が子ども達に関わると、どんなことが起こるか・・・。
褒めるより叱る、笑顔は少なく無表情に
子ども達を理想像に近付けたいが、子どもはそんなに単純に変わるものではありません。
それに、元々過去に学級崩壊を起こしたクラスでもあったので猶更でしょう。
改善しない学級にイライラは溜まり、子ども達の出来ていない所を極端に指摘してしまいました。
そんな先生は嫌だなぁ
気付けば褒める回数より叱る回数の方がぐっと多くなっていました。それでも、最初のうちは子ども達も担任である僕を受け入れてくれていたように思います。
違いますね、受け入れていたのではなく「服従」です。
子どもは弱い存在で、担任の権力は絶大ですから、やはり受け入れざるを得なかったのでしょう。
本当に可哀そうなことをしました。
この頃の僕は、指摘ばかりしてしまう自分が嫌になっていきます。次に僕が取った行動は何だか想像つきますか?
不甲斐なさを「子どもの自己責任」と責任転嫁
それは、「あまり関わらない」です。
「嫌われる勇気」の「課題の分離」を子どもを切り捨てる考えへと捉え直し「全部悪いのは子どものせいだ。自分には関係ない。」
まるでこんな考えだったように思います。教育者としてあるまじき考え方ですね。
そして、子どもとの関りは希薄化していきます。
しかし、そんな日々が続いたころ、子ども達の中にも変化が生まれていることに気付きます。
気付けば、担任の近くにやってくる子ども達は固定化し、多くの子ども達とは会話する機会が極端に減っていることに気が付きました。
しかも、そのことに気付いたのは前回の記事で挙げたようなトラブルが発生するようになってからでした。
日々の忙しさに忙殺され…と僕はこれまで思ってきましたが、きっと違います。
忙しさを理由に、僕は子ども達と関わり合うのを避けていたのだと今では思います。
もちろん、繋がらない心を、繋げようと努力はしました。
でも、心って簡単に開かないじゃないですか。
僕の中で改善して子どもと接しても、まだ子どもの中では何も変わっていないのでやっぱり心は繋がらない。
人の心は単純じゃないもんね
改善に取り組む「気迫」と「試行錯誤」の不足
今振り返ってみれば、試行錯誤が足りなかったのです。
最初は心が繋がらずに苦しくても、嫌でも、逃げずに何度も何度も話しかけて、優しくして、褒めて、認めて、それでようやくマイナスをゼロにできるのに、当時の僕は子どもと向き合うことが苦しくて、続けることができなかったのです。
それで安易に日々を過ごしてしまった。もう何もかも上手くいかなくて嫌になっていました。
改善したい「気持ち」はあるけれど、実行する「余裕」が僕にはゼロでした。ゲームで言うHPが空になってしまっていました。
その理由は、複合的に絡み合っているのですが、子どもとの関係だけでなく、実は職員にも苦労していたからかも知れません。
学級に出入りする先生が多く、上手くいかない
僕の学級は40名の大人数で、特別支援学級の児童も数名いる為、教室に出入りする先生の数が多かったのです。
どの先生も一対一で話す分には大変優秀で良い先生なのですが、学級の中に頼るべき先生がたくさんいることは、担任にとって良くない影響を生むのです。
船頭多くして船山に上る。
そもそも学級経営で失敗しているため、子ども達からの情報が担任のもとに集まってきません。僕よりも話しやすい年配の女性に情報が集まるからです。
後になって、職員室に戻ってから情報を言われる日々、嫌だなあと思っていました。
それでも、この頃の僕は「担任ではなくても、僕以外の先生に言えるならそれで良いんじゃないか?」と思っていました。
やっぱり無責任だったのでしょうね。
実は、この情報が集まらないことは、教室に先生が多い大変さの一部であって、もっと大きい弊害もありました。
子どもの欠点を担任に告げ口するのは最大の悪手
振り返り、最も大きい弊害だと僕が振り返る事。
それは、子どもの悪い所や気になる点を連日のように言われたことです。
- A君の様子、最近おかしくない?
- B君が、先生の悪口を言っていました
- C君に、注意した方が良いですよ。
これは本当にダメでした。
そして、言われた後の僕の対応も最悪でした。
こういうネガティブなことを指摘され、その子に対する悪いイメージが頭の中にこびりつきました。
僕は、言葉を真に受けて指導を入れることもありました。
これはつまり、自分自身では見てもいないことを指導することに他なりません。僕のもとに情報集まってこないけれども、担任だから指導はしなきゃいけない。
この負の連鎖は果てしないですね。これで良い学級経営ができるわけがない。これは、失敗の要因でした。
その先生方にストップをかけ
「自分は子供達と心をつなげようと頑張るからネガティブな情報は担任の僕のところには入れないで欲しい。」
こう話すべきでした。
しかし、僕は前の記事で話した通り、管理職とも微妙な空気感でしたから、同じ教室に出入りする先生と気まずい関係になるのも微妙でした。
僕の手元にあるカードが少なすぎたのです。
子どもの前で無表情で信頼関係は無い、管理職ともバチバチして方針が一致しない、同僚に辞めて欲しいことも言えない、こんな三重苦でした。
今、振り返って俯瞰的に書けていますが、当時はボロボロです。
結局、子どもと関係を良くしようとはするものの、粘り切ることができず、少し関係が改善した程度。
管理職とは、ほどほどの距離で関わる程度、同僚には辞めて欲しいことを言えないまま、進級や異動の3月を迎えました。
いかがだったでしょうか。僕の学級で起きた事実を読んだ感想は。何て無能な奴だ!と思ったことでしょう(笑)
いや~…本当にね。渦中にいると気付けないものです。
唯一の救いは家庭です。家庭で、息子と妻が居て守るべき存在がいたから何とか乗り越えられたようなものです。
僕は持ち上がることになりますが、そこですべてが変わっていきます。この続きは次回の記事にまとめます。
- 第1回:学級の荒れ方(子の荒れ→管理職との摩擦)
- 第2回:原因解明(なぜ教室は荒れたのか)
- 第3回:改善理由(荒れの消失→爆笑の学級へ)
- 第4回:学級経営に「失敗」するマインドセット
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