twitterを見ていたら「特別支援学校は早く帰れる」というキーワードが目に留まりました。

あら、好きそうな話題だわね!
記事に来られた方は、「特別支援学校って比較的ホワイトな職場なのか?」「働く際に良い選択肢になるのか」と知りたいと思っている人だと思います。



経験者じゃないと分からないよね…
今回は、僕のtweetに返信してくださった数多くの特別支援学校に勤務する先生方の声をまとめました。
現場の生の声ですので、大いに参考になると思います。
返信は画像4枚にまとめています。記事内に貼っていますので、実際の声を知りたい人は画像を拡大して見てください。
それでは、よろしくお願いします。
実際「定時退勤しやすい」と答えた方は多かった


定時退勤しやすい環境はある
僕は質問した際に「実際は忙しいから、早く帰れるみたいな失礼な書き方はするな」というお叱りの声を数多く頂戴するのではないかと思っていました。



忙しいのにそんなこと言うなよって言われそうだもんね
ところが、ふたを開けてみると意外にも言葉通りで、早く帰ることは可能だというtweetが多かったです。
理由として多かったのは次の通りです。
- 登校時刻が小学校より遅い
- 子どもが来る時間、帰る時間が時間通り
- 職員の人数が多く仕事が分散される
- 生徒数が少ない
- 下校後の時間の使い方に裁量がある


教師の働き方という観点で、仕事も大事だけどプライベートも充実させたいという人は選択肢の一つになると思いました。



働き方も大事な時代だものね
小学校だと子どもが帰る時刻も16時以降になることもあり、そもそもの準備の時間が特別支援の方があるようです。
手間暇をかけて、しっかり教材を作り込むことができるという点も特別支援学校の良い点と言えそうですね。



小学校教師だと、教材を見ている時間が取れない現状があるからね
働きやすいため、異動の希望者は多いらしい


異動希望者は実際多い
さきほど挙げた良い点が、働き方にこだわりたい層にはクリーンヒットするようです。
聞いた中では、驚くような異動の理由もありました。


- 子育てを充実させるため
- 給料が加算されて退職金も変わるから
- 息子の少年野球のため
- 訳ありの人が多い…のか?
一部、そんな理由で出すのかと驚くものもありますが、人さまの事情ですのでここでは言及しません。



人のもっている背景はそれぞれだからね
特別支援の教育そのものに興味関心がある、特別支援学校で実現できそうな働き方に魅力を感じる、そういった人たちが多くいるようです。
しかし、後程出てきますが、「楽そうだから特別支援学校が良い」という層も一定数おられるようで、現職の方からすると嫌悪感をいだく対象になるようです。
実際は長時間労働で大変だよという意見


働き方に魅力があると言ってきましたが「そんなことはない」と一刀両断されている先生方もおられました。


特に、小学部より中学部、高等部と年齢が上がっていくにつれ大変さは上がるような印象を受けました。(実際のところは分かりません)



就職などの社会的なこと、身体的な成長に伴う性的なことなど、確かに大変そうなイメージ
特別支援学校と一括りにはなりますが、知的、視覚、聴覚、肢体不自由、病弱と分類がありますので、そこでも違うようです。
他には学年部の違いもあります。
後は、管理職の指導方針や、学校の伝統的な行事などによる単体の違いは大きそうですね。
楽だから特別支援を選択することへの嫌悪感もある
働き方の点で魅力的な部分が大きいと語られる先生が多くいらっしゃった事実を先ほどはお話ししました。
特別支援の「本質」から見ると「楽だから」は不適格


支援者の心としてどうか
しかしながら、特別支援教育の本質を考えた際に、働き方だけで特別支援を選ばれたのでは「たまったもんじゃない」という声が多く聞かれました。


- 特別支援は生死に係わる場合も多い
- 仕事への向き合い方が「楽だから」は嫌だ
- 専門性が必要で学ぶことがとても多い
- 障害への正しい理解がないと働くのは厳しい
- 子どもがいる時の教師の注意力は最大限必要
人間関係の面で特別支援の難しさを語る人も多い


教室に複数の教師がいる難しさ
上記は特別支援という在り方そのものに言及された意見ですが、人間関係を挙げる方も多かったです。
- 校内にお局が複数いる(らしい)
- チームで教えるから相性が悪いと辛い
- 学級に3名以上はいて仲間外れ
このようなこともあるのだと聞きます。
特別支援教育は学んでみたい領域に変わりはない
小学校に勤務する私ですが、特別支援教育は携わってみたいと思っている領域です。



僕は小さい頃から特別支援に憧れてたんですよね
実は小学生の頃、ダウン症の方と父が交流があったのですが会いに何度もやってきていました。
恥ずかしながら障害に対してネガティブなイメージをもっていました。
父が障害を持った方と一般人と変わらず接し、語り合うところを見るのが「すごくかっこよい」と思った瞬間があったんです。
特別支援に興味を持ったきっかけがそれで、大学時代には特別支援の免許も取得しました。
そんな背景があり、特別支援学校が頭のフックにかかっていた僕だったので「特別支援学校は定時退勤しやすい」という言葉に引き寄せられたのだと思います。
ただ、図工や音楽が苦手で工作をする機会が多い特別支援は厳しいかもと思っていましたが、経験値を積めばできるようになるし、アイデアは盗めばOKという意見も聞きました。
やってみたい気持ちが僕の中で大きくなっています。小学校教諭として8年のキャリアを積みました。
障害についてや手話など、自分の人生で何かを学び取る経験を貪欲に積みたいという思いが日増しに強くなっているアラサー。
特支を志願するか、小学校のままでいくか、時間をかけて自分の心と少し向き合ってみようと思います。
このブログでは、小学校教諭や教師の働き方に関する情報をたくさん出していますのでまた来てくださいね。
コメント
コメント一覧 (2件)
現役の特別支援学校の教員です。支援学校の中・高と経験がありますが定時退勤しやすい印象です。高等部を例に出すと10人の生徒に対して2人教員が配置されますので普通校に比べ人が多い気がします。
部活も運動を行うことがメインで大会等はごくわずかですし土日に行う部活は少ないです。
進路は大変ですが進路担当の教員がメインで動くため担任は担任業務、授業、分掌が主です。
私の周りにも子育てや介護のためと異動してくる方は少なくありません。精神的に苦しんで特別支援学校に異動してくる方もいます。
問題は普通高校で指導ができなかったりと指導力不足教員がある一定のまわされてくることです。
普通校とは全く違う環境のためそのギャップで苦しむ方もいますが働きがいもあります。
合う人、合わない人がはっきりと分かれます。
情報ありがとうございます。人員が手厚く、支援体制がしっかりしていると働き方も良くなりそうですね。
子育てで異動してくるという状況、特別支援学校以外にも子育て世帯などにとって働く環境が良くなれば良いと思いました。
ギャップも含め、経験してみないと分からないと思うので、やってみたいと思います。