席替えには種類がありますよね。黒板に対して前を向く一般的な教室の姿(サザエさんとかでみる形)、コの字型、アイランド型など。僕は初任の学校で、アイランド型が主流だったため、長くアイランド型を使ってきました。
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アイランド型は、四人や三人を島に見立てて、それぞれの島で問題を解いたり、教え合ったりする形です。最初の頃は、学力で島を作っていました。早く理解できた子が、教える事で知識が定着したり、理解できない子が分かった子に教えてもらうことでwin-winの作用、良い影響が生まれると思ったからです。
そのため、児童名簿にA、B、Cと担任の主観による評価を書き、それで島に割り振っていました。
ところが、実際に授業をしてみると意外と上手くいかないのです。分かっている人も、教えるときにぎこちなかったり、そもそもコミュニケーションがうまく取れなかったりと、変な違和感がありました。
別の島では、元々馴染みの深い子ども達が、学力的に低い子の勉強を一生懸命説明して教えようとしていました。それに対して、分からない子も「いやぁ、その5って数がどっから来たか、さっぱり分からんわ」と割と大きな声で言っていたのでした。
この姿を見てからは、理解度で構成するより、学習に向き合う中で出てくる「本音」が言える関係性を重視しています。例えば「さっぱり分からん嫌やわあ」という言葉や「おいおいここまでは何とか理解してくれよ」という言葉だったり、そういう感情を伴う言葉が自然と出てくるような班編成の方が望ましいことを感じて、現在はそういう点を大切に席を考えています。
また、最近はコの字型を取ることが多いです。
これは、学級が少し硬い集団になってきている感じがして、みんなの顔を見ながら学習を進めたいという私のエゴです。笑 国語や道徳などで対話をする時に、黒板を見て話しがちですが、この字型を取っていると、なぜか子ども達は黒板を凝視することが減るのでね。
皆さんはどんな席替えを採用していますか?
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