小学校教諭でも「減速して自由に生きる」って選択肢があっても良いだろう

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減速して自由に生きるダウンシスターズ」(著:髙坂 勝)という本を読みました。

1,000円以下で購入したのが申し訳ないぐらい私の価値観にクリーンヒットした本でした。

自由を大切にする僕は、これまでに①FIRE関連の書籍や②経済的自立を果たすための書籍、③人生観を磨く書籍を多数読んできました。例えば①「FIRE 最速で経済的自立を実現する方法」②「改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん」「バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則」や③「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」「幸福の資本論」「新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」などです。

読みたい本と出会うためにKindle Unlimitedがおすすめです。

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これらの書籍はどれも今の僕の血肉になっているものですが、今回読んだ「減速して自由に生きるダウンシスターズ」は、何と表現したら良いでしょうか。これからの僕の生き方を、僕が目指したい生き方を、手取り足取り教えてくれたような、そんな書籍でした。

単純に言えば、僕の価値観にクリーンヒットした書籍でした。

ちなみに著者の後発作品「次の時代を、先に生きる。 – まだ成長しなければ、ダメだと思っている君へ –」も出ていますので、本記事を最後まで読まれて価値観が気に入った方は是非。僕もこれから読む予定です。

目次

不思議なタイトルの本書はどんな書籍なんだ?

著者は髙坂勝さんという方で、当時右肩上がりの小売業で出世頭としてバリバリ働いていた人です。

業界全体が右肩下がりになり、上司からの見せしめ的な叱責等によってうつ病のような症状が出て無気力になっていきます。高い目標が与えられるも、斜陽産業にあって上手くいかない。業界全体の売上低下による裁量も減っていき、仕事で心は擦り減り、週末の予定を立てる余裕もない日々を送ったようです。

以下引用です。

思い悩むことを邪魔するものは何もなく、揺れる木々、風、時折舞い降りる鳥たちだけが私に寄り添ってくれていました。川面から仰ぐ谷間の狭い青空を見つめているとき、ふっと口元から自然に出た言葉がありました。

「会社辞めよう。もう、いいんだよ。」

自然と涙が溢れ出しました。会社を辞めれば、すべての悩みが解消するじゃないか。何を怖がっていたのだろうか。もう他人からの評価で生きることから卒業したい。自分で自分を評価できる生き方をしたい。そんな風に想いが舞い降りてきたのです。その決意の固さに自分がびっくりしたほどでした。

減速して自由に生きるダウンシスターズ(高坂勝 著)

この言葉に、私は自分自身を投影しました。そして、自分自身も全く同じように考えている事を再確認しました。

子どもの為を思って教師になりたいと考えたが、いつの間にか「学校」という組織を動かす一つの駒として動くしかできない自分に気付くようになりました。管理職になっても実際は極めて決定権が無いこと、保護者の数が多く「誰に対しても良い教育や対応」などは存在せずに苦しみ続けるラットレースであること、これらを綴られた文章を読みながら思い浮かべていました。

まつお

ここまでは今まで通りの僕。そして最近は追い打ちをかけるように…

不満を並べる自分自身に嫌気が差してくるのです。

著者の開店したBARの名前が一風変わっている

その後、高坂さんは「たまにはTSUKIでも眺めましょ」というBARを経営されます。独特の名前は、幸せを目指して働く現代人に「本当は目の前に幸せはあるのだから、そんなに働きすぎなくてもいいんじゃない?」というメッセージを込めたのだそうです。

心の友

月なんて眺めてられる余裕が羨ましいな。

こう思われますか?高坂さんは、退職後の旅行中に、キャンプでサンマを焼いている最中に、突如暗くなったそうです。不思議に思い、月を探すと日本海の水平線に三日月が沈んでいく光景を目にします。以下引用です。

こんなに感動するものが、毎晩目の前にあるのに、それに気付かないまま、「感動」や「楽しさ」を求めて、ぐったり疲れ果てるまで時間を惜しんで金を稼ぐことに夢中でした。ちょっと手を休めて、空を見上げれば、感動に値するお月様は、いつでもそこにいてくれるのに。

減速して自由に生きるダウンシスターズ(高坂勝 著)
まつお

月を眺める余裕のある人を馬鹿にするのではなく「自分が身近なシアワセを見つけられる立場にシフトする」ことが重要なんだね。

この文章を読んで、皆さんは何を感じますか?

僕は学校現場に辟易している側面があります。勤務時間内に次の日の授業準備をする暇もないような残業前提の教師、システムを変更しようと思っても偉い世代ほど働き方が定着していて改善しない学校。自分の無力さを知り、諦めるしかなくて、個人でできる働き方改革しかできない実態。

やまこ

それなら、自分が動くしかないんじゃない?

月を眺めるような幸せな時間、そんな余裕を手に入れたくて僕はFIREを目指しているのかも知れません。そんなことを文章を読みながら私は感じずにはいられませんでした。著者のこのフレーズが好きな方は是非、SUPER BEAVERの「美しい日」を聞いてみてください。共感できるはずです^^

もう一つ、僕の琴線に触れた言葉を紹介します。

稼がないという自由もあるのです

しっかり稼ぐのも自由ですが、ある程度で満足して、それ以上は稼がないという自由もあるのです。と高坂さんは言います。

「充実のライフスタイルを想定し、それに必要な収入を計算し、その収入を得るための売上高を計算し、その売上高目標額の例えば上下5%を狙う計画を立てる。目標売上におおよそ近ければOKとししちゃいます。」

減速して自由に生きるダウンシスターズ(高坂勝 著)

ここに僕はリベラルアーツ大学の両学長(マッチョライオン)を思いました。

両学長も高坂さんも、スタートは自分がどんな人生を送りたいかを考えています。両学長であれば価値観マップ、高坂さんであれば「充実のライフタイルの想定」なるほど、高坂さんは両学長のマインドとそっくりなのかもしれません。

両学長のリベラルアーツ大学を見ている皆さんなら、きっと高坂さんの本を読んで、分かる…分かるぞその気持ち…となること間違いありません。

まつお

そもそも同じ価値観の人が手に取るタイトルですよね!笑

高坂さんは「たまにはTSUKIも眺めましょ」というオーガニックBARをたった一人で営業し、全ての業務をこなされていました。店の内外装、電化製品の修理、仕入れ、調理、後片付け、それらも全て一人でです。仕入れで百姓さんと心を繋ぎ、食材となる動植物への敬意も忘れず、販促も打たないのに来てくれるお客さんを心底大切にして商売する。

根柢にあるのは稼ぎ過ぎず、稼がなすぎず、本当に必要な稼ぎを見極めて、やりたくないことはやらないというマインド。逆に必要な事、やりたいことはやること。好きなお客さんには少し増やしたり、嫌いなお客さんには減らしたり、そんなぼったくりバーのようなことさえできるんだと著書内で語られていました。

やまこ

そんなことまで書いて良いの!?って感じだね

経営者が自分なら、どんな決定でも自分でできる。そんな生き方、素敵だと思いませんか?僕は、もう引き込まれてたまりませんでした。

小学校教師を生きる僕にとって

さて、僕も将来的には小学校現場を卒業して、自分のビジネスを持ちたいと考えています。

まつお

確かに起業は怖いが、年老いた時「やらなかった後悔」が強そうで、それなら失敗した経験の方がまだ良いなと思ってる節があります。

高坂さんのような飲食業ではなく、やはり教育のフィールドです。畑は違えど、高坂さんのような、人との付き合いそのものを楽しむ、「やりたい」や「やらない」の選択権を持つ、顧客を取捨選択する、充実の生活を手に入れる、その目標に一点集中する最小限ビジネスを展開する意識していきたいと思います。

まだ、この詳細は明かせませんが準備は動き出しています。自分の未来が楽しみです(笑)

心の友

君は、いつでも「やれない訳が無い」って思っているね 笑

僕の様に辞める選択肢を持たなくても、教師が減速する方法は結構あるように思います。

教師が減速する方法

例えば、時短勤務に変更する、育休を取得して私生活を充実させる、非常勤講師になって6時間程度の勤務にする、何も正規職員だけが教員ではありません。

定年退職した母も言っていました。「今は多様な働き方も仕事もある。何も教員なんて辛い仕事だけじゃないんだよね。」と。

今のような「教職の異質さ」が明らかになって、情報が拡散して教師の人気が低迷したのは母が50代になってからです。退職が目前に迫っていた母は続ける選択肢を取ったのでしょう。

私はどうでしょうか。まだ30歳になったばかりです。選択肢が無数に広がる中で、教員で居続けることに価値はあるのか、それを毎日、毎晩、自問自答している、そんな日々です。

最期になりますが、僕のこの記事に辿り着いた方は、どこか教師の仕事に疑問を感じた人かもしれません。

そんな皆さんであれば、本書を一度手に取り、外の世界を眺めてみるのはいかがでしょうか?僕自身は、著者がえらく気に入ったので、後発作品を手に取ろうと思います。

活字を読むことには、癒しの効果があると僕は思っています。日々の業務にご苦労される中、少しの気晴らしや自分の将来の解像度を上げるきっかけに本記事がなれば、執筆者としてこの上ない喜びです。

①「FIRE 最速で経済的自立を実現する方法」②「改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん」「バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則」や③「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」「幸福の資本論」「新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」などです。

冒頭取り上げた書籍も、今の世の中で自由を獲得する上で血肉になってくれる書籍ばかりなので、是非手に取ってみてくださいね。

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それではまた次の記事でお会いしましょう!Twitterもよろしくお願いします!

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この記事を書いた人

家計管理と資産運用に取り組む現役の小学校教師。将来はサイドFIREを目指して資産作りに努めている。2021年に第一子誕生し、父親となる。教師の幸せな働き方を追求すると共に、教職からの脱出を試みている。

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