教師として軸が明確にある先生は魅力的です。
変化の激しすぎる時代を生き抜くために、子ども達にどんな力をつけていくのか、その指針を自分の中にインプットしていきましょう!

指導の哲学は本から学ぶのが一番おすすめ!素敵な一冊が届けば嬉しいです!
この記事の目次
大切なことは本から学んだ


指導の肝って学校生活に慣れれば自然と身に付くものじゃないの?
確かに経験値がたまれば、子どもとの接し方は上手になります。
しかし、教師として何を大切にするか、子ども達に世の中をどう生きて欲しいのかは、持っていた方が良いです!
⭐指導軸、教育哲学を入れ込む
— まつお🔥教員の投資家 (@matsuo_edu) March 14, 2020
職場で見て学ぶも大事だけど、自分の軸は読んで、考えて、実践して、失敗して、また読んで、人に話して、実践しての繰り返しだと思います。
おすすめしたい本を選んだところ、僕は指導技術より、どう子どもを育てるかに興味があるらしい。
自己理解が深まりました。 pic.twitter.com/jQA2nQXP9P
表面的な指導の技術は後からでも良い。子どもの前に立つうちに上手くなるからです。

やっぱり経験は武器になるからね☺何ともならない指導観だけはちゃんと自分で蓄えましょう(^^)/
知識を入れて自分の教育観をアップデート!
今回、紹介する本を読んだ後には、来年度に子ども達と出会うのが楽しみになることを願っています!!
「非認知能力」の育て方-心の強い子どもへ

最初に紹介するのは「非認知能力」の育て方

非認知能力って最近よく聞くようになったね
家庭教育についての本ですが、子どもと接するすべての方に滅茶苦茶にオススメしたい一冊です!
実は読後感が素晴らしく良かった。さわやかそのもの。気持ち良い。
さて、この本に出てくる「非認知能力」は、偏差値のように数値で測れる能力ではなく、心の強さや立ち直る力、自己決定力、自己肯定感などの、数値では測れない人間力のことを言うようです。

最近では、学校の教育目標に入れ込む所も出てきたよね
この本の良い所は、どんな非認知能力が大切かとセットで、どうやったらその能力を伸ばせるかの具体的なポイントが書いてあることです。
例えば、家庭で子どもの自己肯定感を高めるには12個の方法を紹介しています。

育て方のポイントがあるから分かりやすい!
この本は、乳幼児期などの早期教育では、学習面を強化しても、IQの数値を短期間高めるだけで、長期的に高めることにはつながらないというシカゴ大学のヘックマン教授の研究結果から出発しています。

頑張って教え込んでもあまり意味がないってこと…?
残念ながらそのようです。世の中に意味を見出し、前向きに、柔軟に生き抜く力を持つ子に秀でた能力が「非認知能力」だったそうです。確かに、幸せな人=能力がある人ではないですよね。逞しさや立ち直る力、人との関係が上手に作れる人は学力とは違う能力が高そうです。

僕は、自分の今までの教育指導観を大きく揺さぶられた気がして心地よかったです。
教師は、テストで数値化される能力を評価しがちです。興味深いのが、非認知能力が高い子にとって、テストの点数を取ることなんて苦にならないよという話でした。

なるほど…。確かに、前向きに生きていける子にとって、必要だと判断したらテストの点数ぐらいは取れてしまう。納得…!
非認知能力を育てるために母親を中心に家族がすべきこと、すべきでないことが書かれた本書ですが、教師にも是非お勧めしたい珠玉の一冊です!書ききれない魅力を感じ取ってください。

表紙もきれいだし、面白そうだから読んでみようかなぐらいで手に取ったのですが、とんでもございませんでした(笑)すべての教育者におすすめ!
嫌われる勇気―アドラーの教えを教育へ

こちらも人気中の人気!詳しくは以前の本紹介で記入していますのでご覧ください。
僕の中ではバイブルになっています。

すごく対応が難しい子どもを担任したことがあるのですが、その時にとても救われました。この本は、学級経営で困った時に自分を救ってくれます!
他人の人生を生きるな、課題の分離をしろ、賞罰教育をするな…読み進めていく中で、困った子の悩みを僕が抱え込みすぎるべきではないと思いました。僕の課題ではないと思ったわけです。

担任の先生は自分の学級に縛られすぎちゃうところがあるからね。
それまで全部を全部、教師である僕が抱えていましたが、気持ちがぐっと楽になりました。
ただ、アドラー心理学は実現が難しいです。何度も何度も読み返しながら、自分の教育をアップデートしていきたいので何度も再読しています。
特別版が欲しい人はこちら。金ぴかですね(笑)
君たちはどう生きるか―明確に生きろ!!

お次は、子ども達に向けた哲学書「君たちはどう生きるか」です。コペル君の名前でも有名ですね。

児童文学ですが、教師が読んでもためになります!
僕が最も好きなのは、「人間であるからにはー貧乏ということについて―」という内容です。
貧乏な豆腐屋さんの浦川君は、よく授業中に寝ている子でした。その子が学校を欠席したという始まりでした。寝たり欠席したりした理由も仕事を手伝う必要があったから、ここから人生において大切な考え方が出てきます。

一部を引用してみましょうか。
考えてみたまえ。世の中の人が生きてゆくために必要なものは、どれ一つとして、人間の労働の産物でないものはないじゃあないか。…君自身は何をつくり出しているだろう。世の中からいろいろなものを受け取ってはいるが、逆に世の中に何を与えているかしら。改めて感がるまでもなく、君は使う一方で、まだなんにも作り出してはいない。
君たちはどう生きるか 吉野源三郎 p.150-151
僕がブログを通して情報発信をしていこうと強く心に考えたのも、一つこの本の影響もあります。

自分で何かを作り出すことの価値が高い世の中だしね
世に対して何を与えられるか、この時代で、この環境で、子ども達に私達が残せるものは何か、考えさせられる一冊でした。漫画版もありますが、僕は文字だけで読みました。
ニュータイプの時代-令和の社会人として

この時代について、考えさせてくれる一冊です。

この時代…?
昔の、物が少ない時代には「問題」が山積みだったから、問題解決ができる人が求められた。
例えば、パソコンを使える人が少ない世の中であれば、パソコンを扱える人が希少な人材として求められるわけですからね。

今はそういう時代ではなくなりましたね。
現在では物があふれたことで、時代の価値観が変わりました。
生活は物資で満たされている今においては逆に「問題」が少ないと筆者は言い切ります。
解決すべき目に見える「問題」は減り、自分で問題を発見し新しく意味を作れる人やコンテンツに価値が集中する。アップル社は、便利という以上に、独特の価値を与えたようにです。

確かにiPhoneやiPadには他のスマホブランドにはないステータスがあります。高くてもそれが欲しい人は、喜んでお金を払う時代です。
僕はこれを読んでいて職員室でのふるまいを考えました。
「役に立つ先生」では、一番便利な物が優位に立つ。検索エンジンがgoogleやyahooで寡占されているように。しかし、「意味ある先生」では、それぞれが優位性を持てる。そこから発生した考え方がこちらでした。
教師としても、投資家としても凄い方々は山ほどいる。ブログのキーワード選定と一緒で、教諭×投資家だからそこに意味が生まれる。役立つ市場では、凄い教員と凄い投資家さえいれば良いけれど、意味ある市場で生きていきたいな。
— まつお🔥教員の投資家 (@matsuo_edu) March 10, 2020
僕の場合は、職員室で「ICT能力×効率化」でポジションを、インターネット上では「教員×投資家」としてポジションを築いていこうと思った一冊でした。
時代背景を知って、戦略的に生きるために読んで損はない一冊です。
戦略的に教育現場を乗り切ろう!

四月からワクワクしている教師の卵の皆さん、学校現場を是非楽しんでください。

どんな学校に配属になるか、ドキドキしていることでしょうね。僕にもそんな時代がありました。
ロケットスタートを切るために、この数週間は知識をインプットすることをお勧めします。残念ながら現場はめまぐるしいので、仕事始めてからはゆっくり読み込む時間が取れないと思います。

特に今年はコロナウイルスの臨時休校で大変な状態だからね~…
だ・か・ら! 今がチャンス!

先んずればなんちゃらです☺
最後になりますが、教師は自分の経験を力に変えることができる職業です。本や映画などで心を洗ったり、自然を満喫したり、旅行をしたり、ライブに行ったり、そんな日常から豊かな人間になれたら幸せですね☺
皆さんの教師生活が豊かになることを祈っています。
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