皆さん、割れ窓理論をご存知ですか?
定期的にtwitterに上がってくる理論ですが、意味は分かるけど名前は知らないとか、その逆もあると思います。
今回は、教員twitter界隈で時折目にする「割れ窓理論」について概要をまとめ、どのように学級経営に生かしていくか私見を述べたいと思います。
今日の内容を含め、学級経営には「理論」が必要です。それを学ぶ上で、少し前の書籍ですがこの本が一番好き。何度も読み返す一冊です。
「割れ窓理論」とは?-米国の犯罪学者が出所
1枚の割られた窓ガラスをそのままにしていると、さらに割られる窓ガラスが増え、いずれ街全体が荒廃してしまうという、米国の犯罪学者ジョージ・ケリング博士が提唱した理論だそうです。
京都府では、平成20年度から実践運動をしているようです。
では、その理論が、どのように学級経営に転用されているのでしょう。
「学級経営」×「割れ窓理論」
前述の通り、割れ窓理論は、割れた窓を放置すれば、次第に町全体が荒れてくるというものです。荒廃した町の中では、たばこをポイ捨てしても目立ちません。落書きしても気付かれないかもしれない。
人間は自らを律しない限り、どこまでも堕落してしまう生き物です。割れ窓理論は、そうならないよう、環境を整えて「正しく」「気持ちよく」学校生活を送れるように教師側が意識する視点として語られます。
教師のtweetを見てみましょう。
教室環境は学級経営の要だとぴいす氏は語っています。
私も同意です。そして、ぴいすさんは、教師自身がゴミを拾う姿を見せる必要性を説いています。子どもに「割れ窓理論」を語って、行動を期待するのも一つの手ですが、私は、教師自身が動く方が効果的だと考えています。
例えばこんな取り組みがあります。
- ❶さようならの後に子どもの机を並べる
- ❷始業前・下校後(どちらか)に掃除をする。
- ❸乱雑になるくらいなら掲示物を貼らない
- ❹学級委員と教師で環境面を見て回る
特に❶は初任時代から、続けてきた取り組みです。
さようならの後にホウキでささっと掃除。時間にして3分程度。これで翌日、気持ちよく子ども達が登校できるならコストをかけた甲斐があります。
気付く子は「先生、掃除ありがとうございます!」なんて言葉をかけてくれる子もいました。教師の姿を見て、こういう子が増えていけば、荒れとは遠い学級ができてきますよね。
twitter職員室で聞いた、私の「割れ窓理論」応用術
皆さん、きっと有益な実践があるだろうと思い次のように質問してみました。
これから事例を紹介していきますが、全部を挙げることはできません。#twitter学級経営論 で語っています。是非twitterで検索してみてください。
コメント