教師の働き方改革|令和時代の改革推進に必要な取り組み10選

働き方改革
まつお先生

この記事は、初任者の先生やこれから教員採用試験を受けて教師を目指す卵の皆さんに向けて現在の教育現場で知っておいて欲しいことや働き方改革に必要なを対談形式で説明していきます。

働き方改革についての投稿をtwitterに上げたところ13人の方がリツイート、25人の方がいいねを押してくれています。(5/11 17:21現在)

 インフルエンサーとは程遠い、フォロワー数たった107名の男のツイートを2300人以上の方が見てくれています。それだけ関心が高い、問題だと認識している方々が多くいる現状が見て取れます。教師の働き方改革を推進しなきゃならんという思いを何とか広めたいです。

「教師の働き方改革」の言葉だけが先行して、改革の目的が消えている投稿もよくあります。私たち教師は、何のために働き方改革を推進していくのかに対してもっともっと自覚的である必要があると思います。働き方改革の目的については次の記事をご覧ください。(飛ばしてもらっても構いません。)

社会問題「教師の働き方改革」に必要なこと10テーマ

まつおさん
まつおさん

興味のある所から読んで「働き方改革」について知識をつけよう!

本記事で執筆した「教師の働き方改革」に繋がる10テーマ
  • 給特法の廃止
  • ICT機器の一層の導入
  • 教職員の人数の増加・適正化
  • 留守番電話システムの導入
  • 講師の人数を適正化する
  • 行事の削減
  • 脱何でも屋教師の役割の明確化
  • 職員会議の廃止・短縮化

給特法の廃止

やまこちゃん
やまこちゃん

ねぇねぇ、給特法ってよくブログに出るけど何なの?

 給特法は、簡単に言うと「教員は家で教材研究やる人もいるし仕事も特殊だから残業代は出さないよ。その代わりに基本給に4%つけるよ」という制度のことだよ。だけどこの調整額4%というのは、残業時間が月8時間の時の数値なんだ。詳しくはもょもとさんが説明してくれているよ。

 超勤四項目というのは、「校外実習(社会科見学とか)」「学校行事関連(修学旅行とか)」「職員会議」「災害時等の緊急業務」のことだよ。これから先生になる人も、100%採用試験には出ないけど、覚えておいて損はないよ。現役教師で知らない人が大多数なのも問題なんだな。

 先月のぼくの残業は60時間だから、制定当時のの費用対効果で換算するなら7.5倍の給料を支給されなきゃおかしいんだよ。超勤四項目以外は残業にすら入らないんだから「自主的に行っている活動」ってわけだよ。

 採点も、行事の準備も、部活動も、全部ぜーんぶ、先生方が好き好んで勝手にやってることでしょ?ってことだよ。毎日1時間でも明日のために使える時間があるなら分かるよ。高学年を担任すると授業が終わって子どもが下校するのが16時。勤務終了1時間前になるんだよ。

 職員室に戻ったら学年の情報共有とか行事の共有とかもあるやん。それも含めて、授業準備も保護者連絡も全部含めて1時間だよ。無理に決まってるってこと分かってきた?

やまこちゃん
やまこちゃん

じゃあ給特法を今の時代に合わせて改正すればいいんじゃないの?

 実際に文部科学省も試算してみたんだよ。年間9千億円を超える財源が必要になってくるんだって。だから、知らんぷりして「働かせ放題」を続けているって訳だよ。もし給特法が撤廃されるなら、管理職は残業代を払いたくないから「早く帰りましょう」って言うよね。制約がないから、ここまで長時間労働が野放しになっていたんだ。長時間労働の根幹はこの給特法にあるんだよ。

ICT機器の一層の導入

やまこちゃん
やまこちゃん

でも今はICT機器も増えたでしょ?前よりは良いんじゃないの?

 一人一台校務用PCが支給されているよ。通知表は全国的にデジタル化になってきたね。だけど、指導要録はまだ手書きでやっている自治体もあるよ。そろそろ5Gが普及しだすご時世に手書きで記録を書いているなんてナンセンスだと思わない?

 意外と授業準備で時間がかかるのがプリント等の印刷作業だったりするんだ。これには、子ども達に配るプリントもあるし、黒板に掲示するような大きなプリントもあるね。もし一人一台タブレットを持っていたらどうかな?先生が作ったPDFを無線で渡せば済むよね。巨大モニターとappleTVのような無線の受け機があれば拡大印刷も要らないね。

 教育は未来を生きる子ども達を育てるんだよ?十年も前の学習方法を何とかしようって思うよね

教職員の人数の増加・適正化

やまこちゃん
やまこちゃん

日本の教育行政にはお金が足りなくてダメになってるってことが分かってきたよ。給特法の仕組みを変えるんじゃなくて人数を増やすのはダメなの?

 2020年度から新学習指導要領がスタートするんだ。今までの内容に加えて「プログラミング学習とか外国語もやれよって、カリキュラムも工夫して総合的な学習の時間をしっかりやって教科の学習を日常生活で使える資質能力に育てていけな」って言われているんだ。

 普通はスクラップアンドビルドだよね。新しいことをやる時は何か削るって考え方。でも今回減ったものは無いんだ。多忙化に拍車をかけてきた形だね。だから、やまこちゃんが言うように人が足りてないんだ。

やまこちゃん
やまこちゃん

全部教えようとするから大変なんじゃない?学年で教科担任制みたいにしたらもう少し楽になる気がするよ

 そうそう。今、高学年は教科担任制の流れになってきているんだよ。一回の教材研究で複数クラスの授業ができたら楽になるからね。でも、まだまだ忙しさは解消されていないんだよ。

 例えば、スクールサポートスタッフの人にそうじを見てもらったり、給食を一緒に食べてもらったり、そんな空き時間が15分から30分ぐらい取れるだけで教師の生活は全然違ってくるんだ。何も2時間や3時間も空き時間が欲しいわけじゃないんだ。ちょっとしたゆとりがあるだけで、子ども達への対応の仕方や保護者に書く連絡帳の丁寧さも変わってくるでしょ?ってことだよ。

 ただ、これもお金の問題で学校に一人でもサポートスタッフがいれば良い方なんだよ。実際の人数が全然足りていないんだ。教師の量を増やして授業コマ数を分担するのと、サポートスタッフを増やして授業以外の所での子ども達の世話をしてくれる人がいると随分楽になるんだよなあ。

留守番電話システムの導入

やまこちゃん
やまこちゃん

でもさ、いくらなんでも3時間も4時間も残業する必要はなくない?お菓子食べたり無駄話してるからなんじゃないの?

 実は放課後に厄介なのが頻繁に鳴る電話なんだ。

 普通のお店は営業時間が過ぎたら電話しないでしょ?どうせ誰も出ないなって。だけど学校に先生がいて連絡がつくことが保護者は知ってるから普通に電話をしてくるんだ。逆に先生方も夜遅くに電話をかけたりする。お互いがなあなあになっているんだね。

 最近では5時以降に留守番電話サービスを使う学校も増えてきたよ。緊急時は管理職の電話に、それ以外のことについては翌日の連絡帳か学校メールに問い合わせをして下さいって感じでね。電話って自分のタイミングで相手の時間を奪うツールだよね。

 デジタル社会だし連絡は文字でやり取りする方がお互いに楽なんじゃないかなと思っているよ。

講師の人数を適正化する

やまこちゃん
やまこちゃん

大変な教育現場で、正規採用になるために採用試験の勉強もしている先生がいるんでしょ?すごい大変だよね。採用させてあげたらいいのに…

 ある意味、講師の人数が多すぎたんだと思うよ。正規採用にならず非正規で採用されているわけだからね。中には素晴らしい先生も本当にいるよ、でも講師だからって理由で仕事に後ろ向きな先生がいるのも確かだね。

 でもよく考えてみて。それって普通じゃない?同じ立場じゃないのに辛い仕事を分け合う必然性ってないでしょ?今まで団塊の世代を良く考えず大量採用して採用できない時期に安いお金で非正規で働いてもらってた時間が長すぎたんだよ。思いやりがないよね。これも、「教諭」の仕事を多くさせている一つの理由であると思うんだ。

行事の削減

やまこちゃん
やまこちゃん

先生が忙しいっていうのが広く知れ渡っているんだから、学習発表会とか、少しずつ減らしてったら良いんじゃないの?全部やろうはバカやろうだよ?

 学校には一度始めたら辞めにくいという風習があるんだよ。地域の伝統になっていたり、思い入れを持っている保護者がいたりするからね。「歴史も分からずに辞めるとはどういうことだ」なんて言われることもあるよ。

 だけど、本当に必要な行事なのか、行事の中身は本当にそれが子ども達の成長に繋がるのかってことを第一に考えてやっていく必要はあるよね。保護者や地域の人々の心がいくら温まったって、子ども達が成長しない行事なら学校でやる必要ないもんね。教師はそういう目で、子供の成長につながるのかな?ってちゃんと考えることが必要なんだよ。

 去年もやったからやりましょ~なんて発言は一番しちゃいけないね。

脱「何でも屋」教師の役割の明確化

やまこちゃん
やまこちゃん

そもそも先生の仕事って何やってるの?この前はExcelで会計ファイルみたいなのいじってたよね?それは事務の仕事じゃないの?

 教師の仕事には一見すると、それ先生の仕事じゃないでしょ?ってのが結構あります。教員の中心的な仕事内容は次の五つだって言われているんだよ。「授業準備」「学習評価や成績処理」「学校行事等の準備、運営、地域行事等への参画」「進路指導」「支援が必要な児童、生徒・家庭への対応」だよ。どれも必要な、教員の仕事だなあって感じがするよね。

 でも実際は他の仕事がいっぱいあるよ。さっきの会計もそうだし、集金をしていたりもするね。登下校のパトロールをしている学校もあるよ。下校後の子どもの指導もあるよ。

 普通は家庭や地域で行うべきことを学校が受け持っている事が意外とあるんだ。そこの仕組みを、持続可能な形に直していくことがこれから必要と思っているよ。

職員会議の廃止・短縮化

やまこちゃん
やまこちゃん

でもさ、よくあんたが愚痴ってるのって仕組みとかじゃなくて学校の中のことだよね?内部を変えればちょっとマシになるんじゃないの?

 その通りなんだよ。真っ先に思い浮かぶのが会議だね。終わりの時間も決めず、長いこと座っている仕事になっているよ。民間ではありえないだろうけど、寝ている人がいたりするからね。事前に配布された資料を見てくる教員も少ないよ。だから話し合いの論点が焦点化されにくく、変な所で時間を食ったりするんだ。信じられないことに、紙に書いていることをひたすら言う人がいるよ。

 こういうのを見るたびにがっかりするんだ。会議そのものをゼロにしようって考える人もいるよ。ぼくはゼロは厳しいと思うから、1時間以内とか時間を決めてどんなに中途半端でも打ち切る覚悟を持って取り組まないとダメだと思うんだ。ここを管理しようとする管理職に出会いたいな。

 分かってるだろうけど言うよ。もちろん資料は紙だよ。印刷で時間が‥‥

番外編 こんなのもあるよ

 教員の働き方改革は小学校と中学校でも異なりますよね。学校ごとにも違っていたりするので、参考になるなあという人も、そうでない人もいるかもしれませんがご参考までに。

部活動の顧問を完全外部委託化(中学校教員の場合)

 部活動の問題は一番根が深い問題かもしれないね。好き好んで休日だろうが関係なく指導をしている人もいるから、一方ではこんなにやってくれているのに、うちの顧問は何だよって保護者が思うのも分かる。内部で部活動顧問を拒否している先生が増えているよ。

 そんな流れもあって、外部化しようという動きだけはあるみたい。大きすぎる問題だから、文部科学省がリーダーシップを取ってくれないとどうにも進まない問題な気がするよ。

登下校のトラブル対応

 登校班なんて作っている学校もあるよね。トラブルが多くてやらなくなっている学校の方が多いかな。当たり前みたいに6年生の子に連れてってもらおうっていう考え方の保護者もいるよ。「やんちゃな子で迷惑かけて申し訳ないんだけど、一緒に連れてってもらえないかな」って頭下げてお願いするのが筋だと思うんだ。登校班っていうシステムにしちゃうと、それが希薄化しちゃうよね登校は家庭に任せられれば本当は良いんだろうなあってぼくは思っているよ

おわりに

 ここまで教員の働き方改革が大きなテーマとしてうねりをあげることになるとは思っていませんでした。私達twitter発祥の教員が日々感じていることを、周囲の教員や保護者、地域の方々にお伝えして、より良い教育環境を作っていくことが必要だと思っています。

まつおさん
まつおさん

教員の働き方改革は何よりも子ども達への指導の充実のためにあるべきです!そのために休むときはしっかり休んで笑顔で、子ども達に対面できるように教師の働き方改革を一層進めていきましょう!!

長い文章にお付き合い頂きありがとうございました!

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