こんにちは、まつお(@matsuo_edu)です。気になるデータを見つけました。それは日銀が発表している統計で、日米欧の金融資産の保有割合を比較したものです。気になった所をまとめたtweetがこちら。
ちなみに、公表対象期が「2020年第1四半期(2020年1月~3月)」でした。コロナ直前、コロナ真っ只中の頃ですね。コロナ禍で資産運用を始めた人も多いはずなので現在は少し変わっているかもしれません。
この記事の目次
家計の金融資産構成

この調査では「日本・米国・欧州」の家計における金融資産構成を比べています。興味深く見せてもらいました!


やっぱり日本の現金比率は高いことが顕著ですね。
現金・預金が高く、株式保有が低い日本の家計
日本は金融資産の中で圧倒的に「現金・預金」の形で持っている人が多いことが分かります。株式は資産のわずか10%程度ですね。キャッシュフローが増える可能性のある債権・投資信託・株式等、いわゆるペーパーアセットを保有している割合でも15%ほどです。
直近の調査でも、多くの日本国民が「現金主義」であることが見て取れる結果だでした。対して世界経済の中心地である米国は、「債券・投資信託・株式等」を構成する割合が約50%となっています。
つまり、統計上は資産の半分をPaper Assetに据えているわけです。

あら。全然違うのね。
日本は、現預金を保有している割合が高いということ。株式会社などが新規プロダクトを開発したり、より良い事業を提供したりする環境を生み出せないことに繋がります。よい案を持っていても手元に資金が流れ込みにくく、開発環境が整いにくくなります。

資金が集まればもっと日本企業も競争力が上がっていくのかも知れないってこと!
一方、ペーパーアセットに投資される米国では、より良い製品や事業を生み出す企業に資金が流入しやすい環境があります。昨今のGAFAMやテスラに見られるような異次元の成長はこういう環境が生み出した産物なのかもしれませんね。
日本は現預金で、個人がお金を守りすぎているが為に、企業の競争力が上がらない事態を招いているかもしれないと考えています。まあ、厳密に言えば、この貯金で守っていると考えている人の現預金は価値が低減しているのですが。インフレで相対的な価値が低減していますのでね。
なぜ金融資産の半分も現預金にするのか
その理由は複数の要素が絡んでいるように思います。
国を挙げての金融教育をしていないこと、家庭におけるお金の教育に後ろめたさを感じる風潮があること、リスク=悪と感じる層が多いことなどが考えらえる。
高い定期預金の金利は過去の栄光
ここで一つグラフを見ていただきたいです。

このグラフは定期預金と定額貯金の金利を表しています。定期預金は「1年」で計算し、金額は300万以下とした時のデータです。今回はこの青色の定期預金の推移に注目していただきましょう。
現在28歳の私が生まれた1992年頃は、1年間の定期預金にお金を入れておくだけで「定期預金金利」が約6%も付きました。100万円を預けたら、1年後には106万になっていたわけです。
気になって300万円未満の1年定期金利を確認したところ、みずほ銀行の金利は0.002%でした。このような状況になってから久しいですね。
今は雀の涙ほどの金利しかいただけませんが、この当時働いていた50才以上の方々からすれば、リスクのある投資など行わず、定期預金するのはきわめて合理的な行為だったわけです。こういった背景があることが、特に中高年以上の方々の「現金・預金」主義に繋がっているのではないかと思いました。
変化に対応することが生存戦略だ

今回は僕の気付きと共にまとめをさせていただきます。

データから考えていくのは楽しいなあ
時代と共に優れた商品は変わる
今回の記事では過去の高い金利と現在の低金利では状況が違うことを提示しました。時代と共に優れた物は変わっていくんですね。今の状況ではリスクを受け入れてペーパーアセットに投資するのが賢明な考えだと僕は考えます。

今は株式の方が断然、期待リターンが大きいもんね。
預金か投資かではなく何を買うか

もはや現代では、預金をするか投資をするかというレベルの話ではないと思います。もちろん、株式の平均パフォーマンスを見れば投資の方が優れているわけですからね。次に考えるべきは「何を買うか」です。
例えば、GAFAMに代表される米国株が世界を引っ張っていますが、数十年後の未来を引っ張っているのはインドと言われていますね。これからの世界にはいくつもの世界線が引かれています。うねる市場を見極めながらお金と付き合っていく必要があります。
この記事をお読みの方には是非、現金の保有にとどまらず、資産家の一歩を踏み出して欲しいと思います。資産を買い進めたら是非僕のtwitterに絡みに来てくださいね☺
数万円から最近では投資できますが、それも初心者には大きい事ですよね。SBIネオモバイル証券では1株(数十円~)から投資が可能ですので、まずはそちらで実践力を積むことをお勧めします!
最後までご覧いただきありがとうございました。
今後も市場の様子や世の中の流れを注意深く見ながら、資産運用の世界を楽しんでいきましょう!ありがとうございました。
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