こんにちは、まつおです。今日は宮城県知事が発言したことによって大きく話題となり、現実味を帯びてきたような気配もする9月入学について考えていきます。
だいたいこんなところでしょうか
では、よろしくお願いします。
この記事の目次
2021年9月から新年度を開始
これは賛否両論が間違いなく起きる議題ですが、来年度を2021年9月から開始することを早めに宣言すれば、やれないことはないと思っています。
改めてニュースを確認したい方はこちらからどうぞ。
授業時数の確保だけが語られている現場

僕は、首相の決断で、できるだけ早く来年9月から新年度を実施することを決断して欲しいと思っている人です。今、既に学校教育は異常事態です。GW前まで全く休校せずに学校活動をした自治体もあります。(むしろ冬のコロナ再来を想定して巻きでやったそう)
逆に、全く授業をせずに二カ月間を過ごすことが決定した自治体もあります。まるでバラバラなんです今の学校は。
そんな中で、各自治体や各学校に対策を考えさせたらどうなるでしょうか?間違いなく「時数確保」だけの議論になります。そこに関わる「子どもの逼迫」はあまり考えられません。為さねばならぬ授業数だが先にあり、その他のことは後ろに放り出されます。子どもありきで学校を考えてきた私達が、子どもを放り出して「時数」に固執されるのは何とも情けないことです。

厳格すぎる時数管理は時代と合っていない気がしています
政治的な決断が不可欠
それを解消するためには強いリーダーシップの下の政治的決断が必要だと考えます。どう足掻いても、このまま学校生活の日常は取り戻せませんし、遅れも戻りません。だから僕は、2021年9月に新年度をスタートする案を推しています。

Yahoo!ニュースでもそういう声を挙げている人がいたね!
今年度は例外的に2021年8月までと設定してしまう。ここが重要で、先にリーダーが設定しないと自治体は動かないんですよね、だからまず決断して欲しい。そうすれば、巻きで授業をしていたところは少しゆとりを持って授業を進められるようになります。まだ動き出していない学校も、時数に囚われすぎることなく、コロナ対応と並行して学校の在り方を考えていくことができるようになります。

決めてくれさえすれば、焦点を合わせてやっていけますね。
あくまで必要なのは政治的決断です。学校裁量、自治体裁量で解決できる問題ではないい。2021年9月から来年度をスタートさせて欲しい、それが僕の考えです。あくまで現役小学校教師の一人が考えたことであり、教職員総意ではありませんのでご理解下さい。
9月入学のメリット
それでは9月入学にした時のメリットを考察していきます。
諸外国と入学時期が重なる点が良い

アメリカや台湾などは9月入学制を取っています。日本も9月入学に揃える事で、日本の優秀な若者が海外の大学で学ぶ機会を得やすくなり、逆に海外の優秀な若者も日本に入ってくることが容易になります。

留学生にとって優しくなる良い方法ですね
多くの国が9月入学を実施している中で、従来通りの4月入学を続けていく必然性はあるか考えてみると僕には見当たりません。無意味な制度踏襲は必要ないため、9月入学の妥当性が浮かび上がってきます。
インフルエンザの時期に受験を避けることができる

資質・能力ベースの学習指導要領改訂が行われたわけですが、選抜という意味での受験は今後も続いていきます。
めちゃ寒い中で、インフルエンザになりやすい時期に受験をするリスクを避けることができます。努力が体調のせいで無駄になってしまう、そんな可能性が減りますね。

熱を出しながら受験勉強をした経験がある人も少なくないはず。
今までは四月スタートで疑問を感じていなかったから良かったものの、一度そのリスクを意識してしまうと回避したくなります。
まだあるのでしょうが、よく語られるのはこの二つですね。
9月入学のデメリット
さて次はデメリットです。
桜の開花と共に晴れ晴れスタートしたい人々

春と言えば、入学式。入学式といえば桜。私たち日本人の中には昔から、四月は始まりの季節と言うイメージが刻まれています。脳内には森山直太朗のさくらや、スピッツの春の歌が自然と流れてきますよね(笑)

感情的には4月入学の方が気持ち良いと思う。晴れのスタートは写真のイメージ通りだもん。
案外、この「春は始まりの季節だから秋入学なんて感情的に許せんよ」勢力が強い気がします。
明日からお前、年下なの?誕生日による分断
仮に9月~8月までを学年と決めると、今日まで教室で共に過ごしたと友達が明日から先輩・後輩になる可能性が出てきます。

仲良しのA君が、明日から一つ下の学年になるんですって…
これは絶対に避けなければならない、そして時間をかけて解消しなければなりません。
まぁ、年金受給年齢を引き上げた時も段階を追ってやったわけだから、できない訳がないんですよね。移行期を作って、十年ぐらいの期間をかけて周知をしながらやっていく必要があると思います。
冷静に考えて、来年の9月から学年を誕生日で分断するなんて考えを文科省が決定する訳がありませんね^^
どちらにせよ決断の先送りが不幸を呼ぶ

国や文部科学省からの9月入学の可否判断が遅れれば遅れるだけ現場は混乱します。
ニュースでも取り上げられているように、学校現場だけで解消できる問題ではありません。幼稚園などとの接続、就職、進学にも大きく関係し社会構造を変える必要があるからです。しかし、僕はそれは何とでもなると思っています。

「やる気だけで片付けられる問題じゃないんだよ!」という意見が飛んできそうですが・・・(笑)
大事なのは、ここからそうやって動くことにするから、そこまでに必要な対策をやっておけ!という鶴の一声だと思うんですよね。それがないまま、各々がさまざまな想像の下に行動をすると「なんだ無駄骨だった」「判断が遅いんだよ」「何で今頃」という不平不満が爆発します。
ちなみにちょっと調べたところ、東京都知事、大阪府知事、橋本元大阪府知事、宮城県知事、尾木ママは賛成の立場。逆に大村愛知県知事、前川元文科官僚などは反対の立場です。
今後も政治的なリーダーシップが問われる9月問題の行方を注視していきましょう!
コメント