前担任が崩壊させた学級を次の担任が建て直さなければならないという絶望
教師は1年単位で更新され、次の学級や次の校務分掌へと引き継がれていきます。ですから、どんなに学級が大変だろうと、仕事量が多かろうと1年が過ぎ去れば終わりです。過去の学級経営を自画自賛したり、子ども達を愛おしく思ったりできるのは、それが過去のものであるからに他なりません。「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ってやつです。
プレイヤーである私達は、次の担任や担当者が困らないように真心を込めて仕事をする必要がある。改めて今回はそう思った。無論「そこまでやれない。学校にその余力はないだろ。何とか1年堪えただけでも感謝しろ」という状況にある先生方も大勢いることは承知している。だが、それでもだ。次の人を困らせない、その心はもっていたい。
このtweetを読んで、いたたまれない気持ちになった。
どこが絶望的かというと何か指導をすると「前の担任は良いって言ってました」と子どもから返ってくることだ。
ただ、このブログの読者のように実際の現場を経験している先生方であれば「よくあること」ですよね。
僕もこの言葉には何度も出会っていますし、被弾しています。
この方は「学級の状態と反比例するように、私の心身の状態は悪化していった。」と書かれています。
つまり、学級の状態は上向いているということ。ここまで先生を蝕むのは、週29時間という時数ではないか。
僕は週26時間を持っているが、これに+3時間も乗っかったら…。
何だろう。この虚無感。
この先生のtweetからは信念を感じるし、有望だと感じるし、成功する教師の素質を感じる。
そんな先生が絶望し、病休入りし、学校教育に対し悲観的になっている。
これは教育界だけではなく、日本社会の損失だ。
やはり、昨今問題になっている通り、この国の教育の制度設計は間違いなく間違っているのだろう。
どうか、この先生の心が回復しますように。それだけを願う。
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